一方で関ジャニ∞は2012年、東京・味の素スタジアムからスタートし、大阪・静岡・新潟・福井・広島・宮城・北海道・福岡・名古屋・そしてホームの大阪・長居陸上競技場へと全国を周回。「地元にエイトが来る」という感覚が、よりライブへと足を運びやすくさせたようだ。

ところで、TVや映画出演で多忙な彼らが、なぜここまで多くの公演を行ったのだろうか?そのワケは、2012年が関ジャニメンバーからファンへの「感謝の年」であったことと、彼らのライブへのこだわりが関係しているようだ。
 

 

「8周年」は大事な年――「感謝を伝えたい」とお宝映像も大放出しライブで恩返し

バンド演奏やメンバー作詞作曲の楽曲、カラダを張ったコントや予想の“ななめ上”を行く演出が惜しみなく発揮されるエイトのライブは、TVやCDでは伝わらない彼らの魅力を最大限に活かす場所だ。一度訪れたらそのギャップに魅了されることはまちがいない。

通常ジャニーズは「コンサート」という言葉を使うが、関ジャニ∞はメンバー自ら「ライブ」と呼び、強いこだわりをもっている。

息をつく間もなくボケとツッコミが行き交う爆笑の空間、一瞬一瞬目が離せない緊迫感、一切妥協しない真摯な姿、年々レベルアップするバンド演奏。そこは笑いと興奮が渦巻く不思議な空間だ。

決して順風満帆にきたわけではない彼らだが、長い下積み時代をともにのりこえ「戦友」として闘ってきたメンバー同士の結束が、アイドルというジャンルを超えたライブ空間を作り出すのかもしれない。
 

そんなエイトとエイターにとって、2012年は関ジャニ∞結成「8周年」を迎えた節目の年だった。以前からメンバー自ら「8周年にこだわりたい」と語っていたように、5大ドームにくわえアリーナ、スタジアムでのライブを敢行。もちろん彼らの魅力はそれだけではない。ファンを「エイター」と呼び、つねに感謝の気持ちを忘れない姿も大きな魅力のひとつだ。

アルバム『JUKE BOX』に集録されている楽曲『All is well』は、作曲:安田章大、作詞は関ジャニ∞メンバー全員で書き上げた。ラブソングのかたちでエイターへの感謝を歌った一曲となっている。