ダンス×演劇×J-POPで唯一無二のステージをつくりあげるエンタテインメント集団「梅棒」の8th SHOW『Shuttered Guy(シャッターガイ)』が3月31日(土)に開幕。3月から4月にかけて愛知、大阪、福岡、東京凱旋と巡演する。開幕に先がけて行われたプレビュー公演に潜入した。

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昔懐かしい商店街を舞台に繰り広げられる、想像を超えた大スペクタクルという本作。梅棒メンバー10名に加え、大久保祥太郎、佃井皆美、まちゃあき(エグスプロージョン)、ダンサーのYOU、RYO(Beat Buddy Boi)、泰智(KoRocK/ENcounter ENgravers)、古川小夏(アップアップガールズ(仮))、一色洋平、田中穂先(柿喰う客)、東理紗(ピヨピヨレボリューション / 東東東東東)、ひこひこ(※梅棒・伊藤今人とのWキャスト)と、幅広いジャンルのゲストが出演する。

開演前、ひこひこ演じる知事が登場し、今作の舞台となる“ネコダ銀座商店街”の魅力を大いに語るところから物語はスタート。古き良き空気を残したこの商店街には、ラーメン屋、果物屋、美容室などが並び、超濃厚な登場人物たちが毎日賑やかに暮らしていた。そんなある日、商店街の近くにセレブ姉妹が経営する高級デパートの出店話が持ち上がり大騒動が巻き起こる――。

梅棒らしさがたっぷり詰まった、大笑いできるコメディ作品。言葉をほとんど使わず、音楽とダンス、そして演劇的要素で伝える独自のスタイルで、ときにまさかの展開、ときに芝居の面白さ、ときに選曲の妙、ときに歌詞と動きの絶妙な組み合わせによってドカンドカン笑いを生み出していく。もちろんただ笑えるだけではなく、例えば遠藤誠(梅棒)とゲストの佃井というアクション畑のふたりが見せる抜群のアクションシーンであったり、芝居の印象が強い大久保の生き生きとしたダンスであったり、ゲストそれぞれが普段活躍するフィールドではなかなか見せない姿や、逆にもともと持っている魅力が、本作ならではのカタチで色鮮やかに届けられる。

“ダンスの力”“演劇の力”“音楽の力”のひとつひとつが際立って感じられた今作。それに加え、さまざまなカタチで感じられる”愛の力“もとても素敵。何も考えずに楽しめて、観れば必ずまた観たくなる梅棒の公演をぜひ劇場で体験して!

公演は3月31日(土)・4月1日(日)に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、4月6日(金)から8日(日)に大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、4月12(木)・13日(金)に福岡・福岡国際会議場 メインホール、4月18日(水)から26日(木)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。

取材・文:中川實穂