最初は「男に見える」ということが誇りでした(笑)

AKIRAさん  拡大画像表示

――AKIRAさんがボーイズファッションを始めた時はどういったものを参考にされてましたか?

AKIRA:当時は「男に見える」ということが誇りだったので(笑)。B系みたいなファッションでしたよ。当時はサルエルパンツみたいなものもあまり売ってないし、デカTとかも流行ってなかったので、シルエットが大きく見えるような服、ダボッとした服っていうのも手に入らなくて。

どこで男っぽい服を買おうってなるとB系ショップくらいしかなかったんです。最初はそういうところで買ってましたね。

――男っぽく、男らしく見えるってとこが最初は1番大事だったんですね。

AKIRA:そうそう。それに、「かっこいい女の人」にも昔から憧れがありましたね。働いている女の人が好きだったり。『アネゴ』や『働きマン』とか女の人がバリバリ働いてるドラマが好きだったり。それに『セーラームーン』『少女革命ウテナ』みたいな「女の子が強い!」というイメージのアニメを見て育った世代なので、その影響も受けてると思います。
 

――そして、2011年にAKIRAさんが表紙を飾る「KERA」のボーイズファッション専門紙「KERA BOKU」が出版され、すごく反響があったそうで。「KERA」のボーイズファッションといえばAKIRAさん、というイメージがあります。

AKIRA:元々KERAに入った時は男装っていう形で入った訳では無く、原宿ファッションが好きだったので、ロック系もパンク系も着こなすし…、と思ってたんですけど、いつのまにかパンツしか履かせてもらえなくなり…。

――読者の方からの反響は?

AKIRA:最初から男に間違われていた事が多かったらしくて。「KERA」にモデルとして出るようになった当初から「AKIRAさんって(男か女か)どっちなんですか?」と編集部に結構問い合わせが来ていたらしくて。それからなんとなくボーイズファッションが流行り始めて、試しに特集を企画で1本やってみたら、それが広がっていったんですね。