(C)2013「武士の献立」製作委員会

上戸彩と高良健吾が出演する映画『武士の献立』が14日(土)より公開されるのを前に女性限定試写会が行われた。上映後の調査では、上戸と高良が演じる夫婦の関係や日本料理を高く評価する一方で、「映画を観て“家族のつながり”について改めて考えさせられた」という声が目立った。

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本作は、加賀百万石と称された江戸時代の加賀藩で、殿様に仕えた包丁侍一家に嫁ぐ女性・春(上戸)と夫の舟木安信(高良)、周囲の人々の交流を描いた作品。伝統ある“加賀料理”の基礎を築いた舟木家がモデルになっている。

本作の見どころは何と言っても“料理”で、劇中には夫婦が支えあって料理に挑む姿や、目にも美しい和食の数々が登場することから出口調査では「私も料理を頑張って、春のような素敵な女性になりたい」「侍が料理をする姿は美しくて勇ましく見応えがあった」「食材への感謝。和食の大切さ。丁寧に生きることについて考えさせられた」などのコメントが上がった。

また本作では、料理が苦手な夫を支える妻の姿を軸に、それぞれが互いに影響し合って変わっていく夫婦・家族の姿が描かれることから「家族愛を感じるストーリーだった」という声も聞かれ、「夫婦や家族は、お互い成長し合える関係だと思う。優しくも厳しくもあるかけがえのない関係が描かれていて胸に響いた」「他人から家族になっていく心の変化は観ていてほっこりした」などの感想も寄せられた。

史実を基に、実在の家族の物語を描いた本作は、江戸時代だけでなく現代にも通じる“家族のありかた”を問いかける作品でもある。観客が「家が大事か? 自分らしく生きることはできないのか? 現代人にも通じるものがあると感じた」「そばにいることが当たり前になってしまうのが夫婦や家族。本当の愛とは何か? 大切なことを本作はさりげなく描いている」と語る通り、本作は時代と共に変化していく家族の“変わらない絆”を描いた作品のようだ。

『武士の献立』
12月14日(土) 全国ロードショー