桑田佳祐 桑田佳祐

未曾有の大震災など、さまざまな困難が日本中を襲った激動の2011年。桑田佳祐は約9年ぶりとなるソロアルバム『MUSICMAN』を発表した後、『チーム・アミューズ!!』の活動の旗振り役となったほか、シングルリリース、そして自身の復活ライブを宮城で行うなど精力的に活動してきた。

桑田佳祐の情報を見る

そんな2011年の活動を締めくくるライブの初日、2日目の公演が、12月24日・25日に神戸ワールド記念ホールで行われた。ライブは、『桑田佳祐 ライブ in 神戸&横浜 2011 ~年忘れ!! みんなで元気になろうぜ!!の会~』のタイトル通り、今年はいろいろあったけど、“みんなで元気になろうぜ!”という思いを込め、大忘年会さながらの桑田らしいエンタテインメント感あふれるステージとなった。

桑田が神戸のこの会場のステージに立つのは、1997年の『Act Against AIDS’97 桑田佳祐 歌謡サスペンス劇場』以来、実に14年ぶり。サザンオールスターズとしては、付近の神戸ポートアイランド特設ステージでデビュー25周年記念ライブを行っているが、それも2003年のこと。実に久々の神戸登場ということで、会場に駆けつけた約6000人のファンはステージに現れた桑田の姿に狂喜乱舞した。

ステージは、『現代人諸君(イマジン オール ザ ピープル)!!』、『本当は怖い愛とロマンス』、『銀河の星屑』など、今年のヒット作となったオリジナルアルバム『MUSICMAN』を中心に構成され、さらに今夏リリースされた『明日へのマーチ』や、港町にふさわしく『ダーリン』など全27曲を熱唱。『MUSICMAN』は、昨年制作され、今年の2月にリリースされた作品にもかかわらず、現在の混迷する世の中の状況を予見するかのような先見性の高い作品であったことが、改めてこのライブで浮き彫りになった。ライブ全編を通し、随所に世相を鋭く切り取る象徴的な演出などが盛り込まれ、深みのあるエンタテインメントショーが繰り広げられた。

特に『私の世紀末カルテ』では、2011年末バージョンとして歌詞を書き換え、現在の世相や自分自身のことにも触れた。さらに「阪神・淡路の事では消えない傷もございましょう」と神戸の人々への思いを歌う一節に至ると、会場からはひときわ盛大な歓声があがった。

年末ライブは、12月30日(金)・31日(土)の横浜アリーナ2公演を残すのみ。ホームとも言える横浜アリーナのステージに桑田が立つのは4年ぶり。最終日の大晦日は、23:30スタートの年越しライブとなる。

年越しライブの模様はすでに発表されている通り、『桑田佳祐 ライブ in 神戸&横浜 2011 ~年忘れ!! みんなで元気になろうぜ!!の会~ライブ・ビューイング in シアター』と題し、全国、そして香港・台湾・韓国の映画館へ完全同時生中継も決定。さらに、同じく最終日の模様は、WOWOWで生放送されることも決定している。

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます