小堺一機と関根勤  撮影:源 賀津己 小堺一機と関根勤  撮影:源 賀津己

“コサキン”こと小堺一機と関根勤が、今年の年末、東京・原宿クエストホールでなんと17年ぶりのライブを行う。そこでライブを間近に控えたふたりに、現在の思いを訊いた。

「コサキンDEライブ! ~ブンダバー2013~」チケット情報

出会いから30年超。いまやすっかりベテランのふたりだが、「小堺くんに会うといまだにテンションが上がるんです。その感覚は、ふたりが出会った20代のころから変わらず。だから見た目はジイサンだけど、中身は少年のままなんです」と関根が笑うと、「ふたりにしかない回路があるんですよね。で、関根さんに会うと、それがパーンと開く感じ」と小堺も続ける。

かつて上演予定時間を大幅にオーバーしたため、ライブ中に照明を落とされたこともあると言うふたり。だがそれから約30年経った今年のラジオ番組でも、収録時間は延びに延び、合計5時間もかかったそう。飽きるどころか「逆に新鮮」と語る、ふたりの濃すぎる関係性。それはライブにもそのまま反映されている。「小堺くんはスタミナがあるんですよ。さらにものすごい反射神経でネタを振ってくるから、なんかもうバドミントンの試合みたい(笑)」と関根。すると小堺は、「それは関根さんだからですよ。思ったことをそのまま言えば、瞬時に何かを返してくれる。しかも5つくらい予想していた中で、7つ目くらいが返ってくるんですから。それがとにかく楽しくて!」と満足げに微笑む。

“意味のないアドリブ”がネタの特徴だと語るように、ライブの内容はふたりが舞台上に立つまでまったく分からない。だがいくつかの企画案の中に、「2013年振り返りトーク」というコーナーを見つけると、すかさず「私はバナメイエビ。私が何をしたって言うんですか!」と小堺。さらに「スタンダードコントshow」について触れると、急に立ち上がった関根が“トカゲ星人”と化す。このように取材が突如コントに一転することもしばしばで、瞬発力と爆発力を持ったコサキンならではの笑いを、いち早く堪能させてもらった。

そういった点でも、ふたりがこのライブで最も面白いと声をそろえるのが、「リクエストDEコサキン」。「ひどいモノマネをしてください」など、観客からのリクエストにふたりが瞬時に答えるコーナーだ。関根が「お客さんも分かってくれていて、僕らをうまくリードしてくれるんです」と話すと、「だから観てもらってるというより、みんなで遊んでいる感じ」と小堺。観客も少年少女に帰って爆笑できる、そんな贅沢な遊び場となりそうだ。

ふたりが共演するライブ「コサキンDEライブ! ~ブンダバー2013~」は12月28日(土)・29日(日)、東京・原宿クエストホールにて。

取材・文:野上瑠美子

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