ピーター・オトゥールが、イギリス時間14日、81歳で亡くなっていたことがわかった。アメリカ時間15日、家族が発表した。

オトゥールは、70年代に悪性腫瘍を宣告されるも克服。近年、病を患っており、ロンドンの病院で静かに息を引き取ったらしい。1932年、アイルランド生まれ。1962年の『アラビアのロレンス』をはじめ、100作以上の映画に出演。8度オスカーにノミネートされ、2002年には功労賞を受賞している。2012年に、俳優業からの引退を宣言していた。

オトゥールの娘ケイト・オトゥールは、「今、非常に悲しい時ですが、彼に対してみなさんが多くの愛をおくってくださることに、家族一同、感謝します。心から、ありがとうございます」と声明を発表している。アイルランドの大統領マイケル・D・ヒギンズ氏も、「アイルランドと世界は、舞台と映画界が誇る最高の人物のひとりを失った」とコメントしている。

文:猿渡由紀