クラウドに対応したドコモメール(イメージ)

NTTドコモは、12月17日、従来の「spモードメール」をクラウドに対応させた「ドコモメール」の機能を拡充した。マルチデバイスに対応し、「docomo ID」を利用することで、パソコンなどのウェブブラウザやIMAP4対応のメールソフトからでも、同一の「@docomo.ne.jp」のメールアドレスで送受信できる。

「ドコモメール」は、今年10月24日に開始した新しいメールサービス。クラウドを利用し、機種変更時のデータ移行や端末紛失時のデータ復旧が簡単にできる。メールの保存容量は1GB。当初はAndroid搭載スマートフォンの対応機種でしか利用できなかったが、12月17日にiPhone 5s/5cに対応し、パソコンなどのブラウザ、IMAP4対応メールソフトにも対応した。

これによって、スマートフォン、パソコン、タブレット端末など、利用シーンに応じてデバイスを使い分けることができるようになる。受信したメールだけでなく、送信したメールについても複数機器と同期するので、デバイスフリー、ネットワークフリーで、いつでもどこでも利用できる。

ドコモメール(ブラウザ版)は、専用サイトにアクセスし、docomo ID/パスワードを入力すると利用できる。ドコモメールアプリ同様、絵文字やデコメにも対応している。

IMAP4に対応したメールソフト・メールアプリでは、利用するソフト/アプリ側に、docomo ID/パスワードと、接続先サーバーアドレスを設定すると利用できる。詳細な設定項目や注意事項は、ウェブサイトに掲載している。

料金は無料だが、別途、月額315円のspモード契約が必要。ブラウザ版、IMAP対応メールソフトを利用する場合、事前に契約回線で利用している端末から「docomo ID利用設定」を「利用する」に設定する必要がある。

「ドコモメール」のマルチデバイス対応に合わせて、12月17日から「あんしんネットセキュリティ」のメニューとして、「ドコモメール」向けの迷惑メール対策サービス「迷惑メールおまかせブロック」を提供する。料金は月額200円(税別)で、「あんしんネットセキュリティ」または「あんしんパック」契約中なら、申し込むだけで追加料金なしで利用できる。

シマンテックの迷惑メール対策エンジン「Symantec Message Filter」を用い、「ドコモメール」で受信したメールを解析し、迷惑メールと判定したものを自動で専用のフォルダに格納する。「ドコモ電話帳」と連携機能を備え、「ドコモ電話帳」に登録済みメールアドレスのメールのみ通常フォルダに受信し、他のメールはすべて迷惑メール専用フォルダに保存するという設定も選べる。従来のspモードの「迷惑メール対策設定」も継続して提供する。