蔦屋家電エンタープライズの武井総司社長(2017年8月)

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は4月2日、家電の企画・卸売事業を分社化し、同日付で新会社「蔦屋家電エンタープライズ」を設立した。「蔦屋家電」の運営で蓄積したノウハウを応用し、B2Bの家電事業を強化する。CCC家電企画事業部の武井総司部長が新会社の社長を務める。

CCCは2015年、東京・世田谷に「二子玉川 蔦屋家電」をオープンし、家電事業を本格化した。同事業では、蔦屋家電での一般消費者向けの家電販売に加えて、独自性のある国内外のメーカーを仕入れ先とする卸販売や、住宅向けなど法人顧客への販売なども行ってきた。これらの経験を生かし、新会社ではCCCグループ内他店舗への家電販売の導入支援や、法人向けの家電販売などを強化する。二子玉川の店舗運営は継続してCCC本体が行い、新会社は同店の企画や調達などを担当する。

新会社はCCCの100%出資で、CCCと同じ東京・渋谷の渋谷ガーデンタワー内に本社をおく。このほか、二子玉川 蔦屋家電内に営業所を設置する。エディオンが運営する広島駅前の「エディオン蔦屋家電」に関しては、新会社が独自調達商材の供給などで協業を継続する。(BCN・日高 彰)