下り最大100Mbps超の最新モバイルWi-Fiルータ、スマートフォンとのセット利用でさらに安く

2013.12.18 17:7配信
Pocket WiFi SoftBank 301HW

ソフトバンクモバイルは、コンパクトな名刺サイズのマルチネットワーク対応モバイルWi-Fiルータ「Pocket WiFi SoftBank 301HW」を、12月6日に発売した。KDDI(au)は、10月末にWiMAX 2+/WiMAX/LTE対応モバイルWi-Fiルータ「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」を発売済みで、現時点で最強と思われる2キャリアの最新モデルが出揃った。今回は、この2機種を中心に、主要3キャリアの最新モバイルWi-Fiルータの特徴とランニングコストをまとめた。

●最新機種はタッチパネルで操作、複数ネットワーク対応も

ソフトバンクモバイルの「Pocket WiFi SoftBank 301HW」は、2.5GHz帯・AXGP方式の「SoftBank 4G」、1.5GHz帯の「ULTRA SPEED」(3G)に加え、イー・モバイルの1.7GHz帯のLTEサービスに対応し、最も速い4Gの場合、下り最大110Mbpsで通信できる。連続通信時間は、iPadと同じ約10時間。タッチパネル式のカラーディスプレイを採用し、操作性も改善した。カラーはスピカホワイト、マルスレッドの2色。なお、イー・モバイルの「Pocket WiFi(GL10P)」は、同じスペックの製品だ。

au/WiMAXの「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」は、UQコミュニケーションズが展開する下り最大110Mbpsの「WiMAX 2+」、下り最大40Mbpsの高速モバイルブロードバンドサービス「WiMAX」に加え、auのLTEサービス「4G LTE」(下り最大75Mbps)に対応し、WiMAXのみの「ノーリミットモード」(速度制限なし)、WiMAX 2+/WiMAXの「ハイスピードモード」、WiWiMAX 2+/LTEの「ハイスピードプラスエリアモード」の三つの通信モードを切り替えて使えるトライブリッドモデル。「301HW」同様、タッチパネルで直感的に操作でき、auスマートフォンへ給電する「モバイルチャージャー機能」も搭載する。カラーは、ブライトシルバー、メタリックレッドの2色。

この2機種と、ドコモの販売中のモバイルWi-Fiルータのなかで最も新しい「HW-02E」のスペックを比較すると、連続通信時間は「301HW」が一番長い。2013年3月発売の「HW-02E」は、連続通信時間が短いうえ、無線LANの5GHz帯に対応していないなど、最新機種の「HWD14」や「301HW」に比べるとスペック面でやや劣る。今のタイミングでは、下り最大150Mbpsに対応する2014年2~3月発売予定の新製品「Wi-Fi STATION HW-01F」「Wi-Fi STATION L-02F」を待ったほうが賢明だろう。

●キャリア・機種によって異なる最大通信速度とサービスエリア

受信時(下り)の最大通信速度は、3機種とも理論値は110Mbps台で、ほぼ違いはない。ただし、最大通信速度を利用できるエリアには差があり、現時点では、全国政令指定都市の人口カバー率100%を達成したという「SoftBank 4G」が最も広いと推測される。ウェブサイトで公開されているサービスエリアマップをみると、「SoftBank 4G」は、関東は主要地域をほぼカバーし、全国の主要都市の周辺まで広がっている。

「WiMAX 2+」は、10月31日に、東京都の環状7号線内側エリアからサービスを提供。2014年3月末までに関東・中部・関西の都市部、2015年3月末までに全国に拡大する予定だが、サービスエリアマップをみると、まだ東京の中心部と神奈川県・埼玉県・千葉県の一部にとどまっている。ドコモは「Xi」について、速度別(150/112.5/75Mbps)のサービスエリアマップを公開しているが、それによると、現在関東のXiエリアは一部を除いてすべて最大75Mbpsだ。

「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」は、auの「4G LTE」にも対応しているが、利用する場合、月額1055円のLTEオプション料が必要となる。実際の速さについては、こちらの記事<最新モバイルWi-Fiルータの速さを比較 ソフトバンクの「301HW」が最速>を参照していただきたい。東京や新宿など、JR山手線の主要10駅で、各機種と「iPhone 5s」をWi-Fiで接続して計測した下りの平均通信速度は、「Pocket WiFi SoftBank 301HW」が最も速かった。

●スマートフォンとセットで利用する「2台もち」なら通常より割安に

手持ちのスマートフォンのテザリング機能では使いにくい、バッテリが持たないなどと感じている人には、スマートフォンとモバイルWi-Fiルータのセット利用をおすすめしたい。ソフトバンクモバイルとauは、対象のモバイルWi-Fiルータとスマートフォンをセットで利用すると、スマートフォン側の料金を通常より月額980円割り引く「Wi-Fiセット割」「auスマートバリュー mine」を実施している。こうした施策は、「外出中に使うもの」というイメージが強いモバイルWi-Fiルータの用途の拡大と、既存のスマートフォンユーザーの乗りかえ抑止を狙ったものだろう。

ソフトバンクモバイルの「Pocket WiFi SoftBank 301HW」、au/WiMAXの「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」(LTEオプション利用時と非利用時)、ドコモの「HW-02E」の3機種4パターンについて、毎月の通信料金を比較すると、「Pocket WiFi SoftBank 301HW」と「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」のLTEオプション非利用時が月額3880円で最も安い。さらに、スマートフォンとのセット割引「Wi-Fiセット割」「auスマートバリュー mine」の割引分(月額980円)を加味すると、実質的なランニングコストは、月額約3000円まで下がる。なお、「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」で「4G LTE」を使う場合、LTEオプション利用料として、追加で月額1055円かかるので注意が必要だ。

ドコモの「HW-02E」は、3機種のなかで最も高く、携帯電話・スマートフォンとセットで利用すると、通常は月額5985円のモバイルWi-Fiルータのデータ定額プランの料金が月額3980円になる「プラスXi割キャンペーン」適用時でも、他のキャリアよりやや高い。

ソフトバンクモバイルの「Wi-Fiセット割」も「auスマートバリュー mine」も、スマートフォン1台あたりの割引額は同じ、2年間で2万3520円(980円×24回)。ただし、ソフトバンクモバイルの「Wi-Fiセット割」は、単身世帯をターゲットにした「auスマートバリュー mine」とは異なり、モバイルWi-Fiルータ1台(1回線)につき、スマートフォンは最大5台(5回線)まで、割引を適用できる。家族のうち、二人以上、スマートフォンを利用していれば、「Pocket WiFi SoftBank 301HW」が最安となる。最新モバイルWi-Fiルータの通信速度は下り最大100Mbps超と、今や固定回線の光ファイバー並み。自宅でも外出先でも場所を選ばずに使える利便性や料金の安さから、今後、固定回線の置き換えとして利用する家庭が増えるかもしれない。

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