「大掃除は一年の節目。きれいな場所には新しい神様が来る、というような昔から日本にある季節行事や伝統にはきちんと意味があります。

だから面倒だからやらない、ということではなく“壮大な大掃除をやらねば”というイメージに振り回されず、自分の気持ちのいい状態を作る、と考えて、普段使っている場所を念入りに掃除する、一カ所だけ徹底的にやる、気になっている場所をひとつだけ片づける、というだけでもいいと思います」

「大」掃除ではなく「年末の区切り掃除」ぐらいにして、「ほどほどに」満足感のある大掃除を決行するには、どうすればいいのでしょうか。

 

今からの大掃除、挫折しないための10のポイント

私自身が片づけや捨てることが苦手で、整理収納本を読み漁ったり、お片付けの講座に行ったり、お金を出して整理収納サービスをお願いしたこともあります。

そうこうしているうちに、仕事で片づけの専門家に取材させていただく機会が多くなりました。その中で「なるほど」と思ったこと、これからの大掃除に役に立ちそうなポイントを挙げてみます。
 

【1:完璧を目指さない】
どうしても、大掃除で一気に片付かないと「たいして片付かなかった」とガッカリしてしまうこともあります。でも家の中が普通に回っていればそれでよし。

作業する前より、少しでも片付いたらそれでOKにする。自分に必要以上にダメ出しをしないようにします。
 

【2:一カ所だけでもOK】
例えば普段は掃除機だけかけているリビングを拭き掃除する、窓だけはキッチリ拭く、収納もここだけ、と決めて一カ所だけ集中してやる。ずっと気になっている場所だけ徹底的に掃除しても、かなりスッキリします。

気になっていることが頭の隅にこびりついている状態を、心理学用語で「未完了」というそうです。ひとつの未完了が「完了した!」と感じられると、思った以上にスッキリしますよ。
 

【3:捨てやすい場所だけ】
「ときめき片づけ」では、シーズンオフの服から手を付けると捨てやすい、ということが書かれています。アルバムや思い出の品など「想いのこもった」モノではなく、シーズンオフの服という「明らかに今使っていないモノ」と判断しやすいモノから片づける。

わかりやすいから捨てられる、捨てたという達成感があり、弾みがつきます。食品も賞味期限があるからわかりやすいかもしれませんね。
 

【4:見えるところだけ】
リビング、玄関、トイレ、など目につきやすいところは普段も掃除していても、隅々まではなかなか手が回らない。普段使うところだけ埃を徹底的に落とし、拭き掃除までする、など、いつもの生活の場所がピカピカになるだけでも、気分よくお正月を迎えられそうな気がします。
 

【5:片付いた知人の家に行き、自分を追い込む】
片づけ上手な友人、知人、ママ友の家に行くと「片づいていると、こんなに気持ちいいんだ!」ということが実感できます。自分にはない片づけ、捨て方、整理収納のアイデアを知ることもできます。モチベーションをアップして、そのまま自分の家の掃除にGO!