無線LAN対応SDメモリカード市場で東芝「FlashAir」が好調、3か月連続1位

2013.12.19 14:7配信
写真をスマートフォンなどで閲覧できる東芝のメモリカード「FlashAir」

デジタルカメラで撮影した写真データを、スマートフォンにワイヤレスで転送する無線LAN対応のSDメモリカードが注目されている。この市場で、東芝の「FlashAir」が、2013年9月から11月の3か月連続で1位を獲得した。

いまや多くの人が、スマートフォンやタブレット端末で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用している。テキストだけでなく、写真や動画などをアップロードして、ユーザー同士で共有して楽しんでいる人も多い。ところが、スマートフォンのカメラは、有効画素数こそ大きいものの、撮像素子は小さく、ズーム機能はデジタルズーム、ストロボは弱々しい……と、きれいな写真を撮って人に見せたい人にはもの足りない。

そこで、専用機のデジタルカメラで撮影した写真や動画を、スマートフォンやタブレット端末などに、ワイヤレスで転送することができる無線LAN対応機器が注目を集めている。とくに無線LAN対応SDメモリカードは、対応するカメラが多く、手持ちのデジタルカメラに挿入すればすぐに使えることから人気の商品だ。

●複数のデバイスと同時接続できる「FlashAir」

「FlashAir」は、IEEE802.11b/g/nの無線LAN機能を内蔵し、対応する機器の間でワイヤレスでデータを転送できる。このカードを対応するデジタルカメラ(※)に差し込んで写真を撮ると、無線LAN環境のないところでも「FlashAir」自身が無線LANアクセスポイントになって、スマートフォンやタブレット端末、PCなどから「FlashAir」内の写真や動画などにアクセスできる。

また、気に入った写真や動画をスマートフォンなどにダウンロードして、カメラロールに保存。保存した写真は、メールに添付したり、SNSに投稿したりできる。メモリカードをカメラに差したまま写真を共有できるので、カメラとスマートフォンをケーブルで接続したり、メモリカードを取り出したりする手間がない。

さらに、「FlashAir」は半径10mの範囲内で、最大7台の機器からの同時アクセスに対応しているので、複数のデバイス、ユーザーと同時に写真をシェアすることができる。これからの季節、クリスマスパーティや忘年会、新年会などの人が多く集まる場で、撮った写真をすぐその場にいる人にシェアできるのだ。

●Eye-Fiを抜き、メーカーシェアで5割を獲得

この無線LAN対応SDメモリカード市場で、東芝の「FlashAir」が快進撃を続けている。今年7月に発売した16GBモデル「SD-WC016G」がじわじわとシェアを伸ばし、発売月の7月に12.6%で4位、8月に16.3%で3位と順位を上げ、9月には25.4%で1位に躍り出た。その後、10月、11月とも、1位をキープし続けているのだ。

16GBモデルの好調は、メーカー別シェアにも大きな影響を与えている。6月のメーカー別販売台数シェアでは、1位のEye-Fiが61.4%、2位の東芝が25.9%とその差は大きかったのだが、その後、東芝がぐんぐんとシェアを伸ばし、9月にはEye-Fiが42.9%、東芝が49.6%と逆転。東芝はその後もシェアを伸ばし続け、11月には50.3%と市場の5割を占めた。

●さらなる大容量モデル32GBモデルが登場

その「FlashAir」に、大容量の32GBモデル「SD-WD032G」が加わった。容量をアップするとともに新機能を追加し、使い勝手を高めた。

これまで「FlashAir」からスマートフォンなどに写真を取り込むときは、スマートフォンの無線LAN接続先を「FlashAir」に設定するので、「FlashAir」と接続している間は無線LAN経由でインターネットに接続することができなかった。そのため、写真をSNSにアップする場合、無線LAN接続先を切り替える必要があった。

新モデルは、スマートフォンの無線LAN接続先を「FlashAir」に設定したまま、無線LANルータ経由でインターネットにアクセスできる「インターネット同時接続機能」を搭載。インターネットのアクセスポイント情報を「FlashAir」に登録しておくことで、「FlashAir」がスマートフォンとインターネットの間に立ち、データ転送を中継する。この「インターネット同時接続機能」は、ソフトウェア更新ツールによるバージョンアップを行うことで、販売中の8GBモデル(SD-WC008G)と16GBモデル(SD-WC016G)でも利用できる。

友人、家族、親戚が集まり、写真を撮る機会が増える年末年始。「FlashAir」を活用して、記念に残る写真を共有しよう。

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