(左から)妻夫木聡、北川景子

広告業界を舞台にしたコメディ作品『ジャッジ!』のプレミア試写会が19日、都内で行われ、本作で初の本格共演を果たした妻夫木聡と北川景子が出席した。劇中ではある事情から“偽装夫婦”を演じるふたりだが、メガホンを執る永井聡監督は「仲が悪いという役どころなのに、とても相性がいいので『あんまり仲良くしないで』と言いたかった」と告白。妻夫木は「言えば、いいじゃん(笑)。イチャイチャしてたって言い方しないでよ」と慌てていた。

試写会の様子

上司の身代わりでアメリカの広告フェスティバルの審査員になってしまった落ちこぼれ広告マン(妻夫木)が、自社CMを入賞させろとムチャぶりされて右往左往する本作。妻夫木は「最近はバカな役ばっかり来る」と恨み節。それでも「想像以上に面白い作品。コミカルな成長物語で笑いながら、いつの間にか感動していた。『ウォーターボーイズ』を観た感覚と同じ」と手応えを示していた。

映画祭に乗り込む“凶暴な”同僚を演じる北川は「妻夫木さんを殴ったり、蹴ったり、罵倒したり…。最初は遠慮していたので、監督からは『もっと強くやってください』と言われた。結果的に何度もやることになってしまって」と妻夫木に対し、恐縮。「妻夫木さんは、周りをとても楽しくしてくれて、私も安心を与えてもらった」と感謝の意を表した。

永井監督は『TOYOTOWN ハイブリットの樹篇』や『グリーンDAKARA グリーンダカラちゃん登場篇』といった人気CMを手掛けたクリエーターで「普段は15秒、30秒の世界で勝負しているが、映画は役者さんが作り出す芝居の間を生かすことができて新鮮」。また、脚本はソフトバンクモバイルの『ホワイト家族』シリーズ、東京ガス『ガス・パッ・チョ!』などを手がける澤本嘉光氏が担当し「ここまでひどくはないですが、半分くらいは真実です(笑)」と物語のリアルさをアピールしていた。プレミア試写会には共演する木村祐一、チャド・マレーンも駆けつけた。

『ジャッジ!』
2014年1月11日(土)全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼

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