マーベルのスーパーヒーロー映画『アントマン』の主役に、ポール・ラッドが抜擢された。『40歳の童貞男』『ナイトミュージアム』などコメディで知られてきたラッドにとって、スーパーヒーロー映画は新しい領域。監督に『ショーン・オブ・ザ・デッド』『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』のエドガー・ライトが決まった時から、新しいアプローチを取る映画になりそうな予感がしたが、このキャスティングで決定的になったといえる。

ライトはジョー・コーニッシュ(『アタック・ザ・ブロック』)と『アントマン』の脚本を共同執筆。2年前のコミコンでもテクノロジーのデモを行ったが、『ショーン・オブ・ザ・デッド』のプロデュースを務めたエリック・フェルナーがガンの宣告を受けたため、『アントマン』を後回しにし、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』を先に作ることにした。『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』は、三部作という扱いで、マーベルも了解し、映画は今年、北米やヨーロッパで公開された。日本公開は来年春を予定している。

ラッドの最新作は、今週水曜日に北米公開された『俺たちニュースキャスター』の続編。

文:猿渡由紀