サードウェーブとは?

ハンドドリップで一杯ずつを丁寧に淹れていくスタイルで、地域密着型の店作りが特徴的。よりコーヒーの味を楽しみたいと思う人たちの憩いの場としても人気を集めていきました。その他にも、スターバックスなどの大手コーヒーチェーンと比べていくつかの違いがあります。
 

その1:スペシャリティコーヒー

これまでは国別やエリア別で豆の種類を決めていたのに対して、豆の品質にこだわる「サードウェーブ」では単一種の苗木から収穫した豆だけを使用する「シングルオリジン」と呼ばれるスタイルにこだわっています。

ブレンドせずに単一種の豆を使用するということは、品種本来の個性を味わうことができ、自分好みの味を見つけたくなる楽しさがあります。まるでワインのように、一本の木からとれた豆の味を楽しめるのは「シングルオリジン」ならでは。
 

その2:浅煎り

サードウェーブ・コーヒーの味は、浅煎りで抽出された「強い酸味」が特徴です。エスプレッソ系が主流であった「セカンドウェーブ」のときには「深煎り」が好まれていましたが、サードウェーブではその逆の「浅煎り」が主流。豆本来の味に大きく左右される「浅煎り」で個性的な味が楽しむことができます。

 

その3:ダイレクトトレード

大手コーヒーチェーンと最も違う点が、コーヒーを提供するお店が生産者とダイレクトトレード(直接取引)を行っているところ。

これまで生産者から消費者まで「一杯のコーヒー」が届くまで様々な中間業者が入っています。それぞれの業者が利益を出すためには、原材料費に利益を上乗せするため、当然のように下請けを「買いたたく」状況が生まれてきます。結果、一番打撃をうけてしまうのが途上国などでコーヒー豆を栽培する生産業者と言われています。

そういった大手のビジネスモデルを使わないのが「サードウェーブ・コーヒー」の特徴。生産者の生活をしっかりと守りつつ、コミュケーションをとりながら高品質の豆を提供してもらう関係性が「サードウェーブ」の本質的な考えになっています。2000年以降、急激に「フェアトレード」という言葉が消費者に理解され始めたことも「サードウェーブコーヒー」が生まれてきた要因の一つかもしれません。