POP CHOCOLAT ライブの模様 POP CHOCOLAT ライブの模様

2000年、京都の大学の先輩、後輩だったmiho(vo、g)とnatsuko(ds、vo)を中心に結成されたガールズバンド、POP CHOCOLAT。会場限定で発売されるミニアルバム『ROCK CHOCOLAT』の話を中心に、ふたりがインタビューに答えてくれた。

結成のきっかけは、バンドを演りたいと思ったmihoが、サークルの後輩natsukoに声を掛けたことから。「話をしたこともなかったので『私ですか?』って感じ(笑)」(natsuko)。ベースも加え3人で活動開始。最初は音源を無料で配り初ライブ。“ほっておけない魅力”を遺憾なく発揮し、次々とイベントに出演、音源を渡したエンジニアに気に入られ最初のレーベルでレコーディングが実現したりと、精力的な活動を行う。関西中心だった拠点も2ndアルバム制作を機に全員東京へ。「最初に私だけ先に東京に出て“遠距離バンド”だった。3人だけの世界から人が関わることで必ずしも順風満帆ではなかった」(miho)。方向性の違いからベースが脱退。その後、Hermann H.&The pacemakersのshiho(key)と、michiko(b)が参加。そのタイミングで結成当初からライブを観に来てくれていた山中さわお(the pillows)にプロデュースを直訴。「ずっと憧れだったし相談したんです。『いいよ、お互い試しにやってみよう』って。メンバーの意見を一番大切にしてくれる。アドバイスはくれるけど、やりたくないことはやらなくていいって言ってくれた」(miho)

その後、メンバーの産休が重なり、現在はai(g、vo)とchisato(b、vo)を加えた4人編成。そのメンバー構成になって初の音源が本作だ。「シンプル!」(miho)、「今までのウチらだったら演らなかったかな?というものを演ってみた」(natsuko)という全5曲は、持ち味である全員ボーカルの絶妙なコーラスワークも盛り込みつつ、ツインギターならではの疾走感などバンドの幅が広がった印象。本作は11月から開催されたthe pillowsのツアーでSEとして使用され、評判も上々だ。来年3月には、レコ発イベントも決定、2014年1月15日(水)からは「iTunes」「レコチョク」で配信予定。

最後に、結成14年を迎える彼女たちにこれからの野望を聞くと、「数々の産休でメンバー交代してますけど、やっぱりバンドを止めないで続けたい。続けることって一番難しいんですよ、特に女子! いけるところまで続けたい」(miho)「もう一度、海外で演りたい。反応もよくて楽しい経験をさせてもらったし、一回だけだと思い出になっちゃうから」(natsuko)。“ほっておけない魅力”はますます増すばかりだ。(取材・文:浅野保志)

ROCK CHOCOLAT リリースツアー
3月7日(金)東京・下北沢CLUB Que
3月12日(水)愛知・ 新栄CLUB ROCK'N'ROLL
3月14日(金)大阪・扇町para-dice
3月15日(土)京都 ・木屋町LIVE HOUSE DEWEY