お味はいかに?

味が薄いということか?  拡大画像表示

あの看板は店名だったということと、入ってすぐの大漁旗に衝撃を受けて店内のことを見渡す余裕がなかったがよく見ると、店内にもかなり自虐的な張り紙が。

 
卓上にはかわいいパンダの調味料が   拡大画像表示

恐らくだが、ここで言う「横浜ラーメン」に関する企画を開催したり、「野菜盛り背油醤油ラーメン」の王道との死闘を繰りひろげたりしたはまれぽにとって、興味がわかないわけがない。

ということで、一番人気という「味玉ラーメン」(800円)を注文。

 
当たり前だが、真剣にラーメンを作ってくれる久次店長   拡大画像表示
味玉ラーメン(800円)。美味しそうだ
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聞けば、ちょっとふざけた(?)店名とは裏腹に、スープは豚骨と水のみを長時間煮込み、手が込んでいた。麺には通常はパンに使用する小麦を使い、独特の風味と食感を実現させた。

実際に食べてみると、まろやかでクリーミーなスープと抜群の相性を実現した1品に仕上がっている。

先ほども触れたが、この店は日吉の「あびすけ」の関連店舗。あびすけの店主高橋知己さんは東京大学在学中にラーメンにハマり、2000(平成12)年、神奈川区の六角橋商店街に「すっごいよ」というラーメン店をオープンさせた異色の経歴を持っている。久次店長は高橋店主の親戚にあたり、技術指導を受けたのだという。

ここのラーメンは、当時の「すっごいよ」のスープにまろやかさを加えるなど現代風にアレンジしたもので、当時を知る客が足を運ぶこともあるのだという。
取材中に出会った「年に多くて100杯はラーメンを食べる」という男性も六角橋に何度も通っていたといい、「懐かしい味だった」と振り返っていた。
 

既に術中にハマっていた?

笑顔で取材に応じてくれた久次店長
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久次店長が言うには「不思議そうに看板をじーっと見て、入ってくれる人が10人に1人ぐらいかな」とのこと。そのときは密かに「戦略勝ち」と思うこともあるのだとか。

なるほど、看板がキニナった時点で、われわれも術中にハマっていたのか。

それでも「昔を知っている人も知らない人も、せひ足を運んでほしいですね」と話していた。

 

取材を終えて

という筆者も、学生時代に昔の味を知る1人。麺をすすりながら妙に懐かしい気持ちに戻った。
世界一長いかもしれない屋号のラーメン店は、看板の言葉は後ろ向きでも、こだわりの食材と味で今も昔も客を引きつける魅力があった。

 

<日吉で一番ウマいのはあびすけさんだと思うので、当店営業時間以外はぜひともあびすけさんをご利用ください。>
所在地/港北区日吉本町1-2-6
電話/なし
営業時間/平日11:00~22:00、土日祝日11:00~16:00(平日15:00~18:00は中休み)
定休日/なし

※本記事は2013年8月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

 

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