牛バラの角煮
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豚肉ときくらげの醤油炒め
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続いて2品が運ばれてきた。
牛バラの角煮(980円)と、豚肉ときくらげの醤油炒め(880円)だ。

とろっとろに煮込まれた牛肉にまろやかな醤油の味わいと八角のエッセンスが絶妙な牛バラの煮込み。紹興酒に鬼のように寄り添うであろう一皿。

甘みのある醤油とオイスターソースでさっと炒めたという豚肉ときくらげの醤油炒めは、甘みが前面に出たごはんによく合う味つけ。食べたことない味だったが、個人的にはまた食べたくなったのはこの料理。

五目おこげ
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シメにと五目おこげ(1000円)も出していただいた。

イカ・エビ・ハクサイ・きくらげ・小松菜の具で、一般のあんより醤油の香りが強いがやさしい塩分で上品な仕上がり。これも申し分ない美味でした。

 
料理長の鄭聖良さん
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腹一杯のところで料理長の鄭聖良(テイセイリョウ)さんに話を伺う。

料理歴40年の鄭さんは日本で料理をして8年。2年ほど白楽の中華料理店福臨門(ふくりんもん)で働き、その後3年間中華街の景徳鎮に勤務。そして2年前、友人の紹介で不振だった現在の店を再建するべく2011(平成23)年に店名を改名して「萬福門」をオープン。

萬福門、メニューの数は140種類もあるという。

 
店先で鄭さんと高さんと
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中華街ならもう少し値がはるであろう価格に関しては「価格を下げることで、とにかくたくさんの人にお店に来てほしいから。“美味しくて安い”がいいからがんばってやってます」とのこと。

ほかにも予算に合わせたコース料理をオーダーすることもできる、とのこと。

萬福門さんごちそうさまでした。

 

 

反町「東北飯店」

「いーやー! お腹いっぱいですけどいいですねー! さー次行きましょう!」
どこまでも元気で声の大きい木下に、満腹で眠たい35歳独身男は、腹いっぱいでも腹は立つ。
 

 

「おっ! おー! ここですここです!! おー!」と東急東横線反町駅から10分ほどあるいたところで木下が吠えた。

店に入ると寡黙な雰囲気の店主の方が迎えてくれた。取材の旨を話すと「私の店は中国の東北地方の料理がメインです」とのこと。 
 

餃子を待つ
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東北地方と言うと歴史上でいうところの満州と呼ばれていた地域。餃子が郷土料理として強く認知されているという。

早速、餃子をいただくことに。

 
焼き餃子と水餃子
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焼き餃子と水餃子(ともに350円)が到着。餃子のビジュアルって、ほんといいですよね。

ブルーベリーくらい目にやさしいよね。

 
店主の王子哲也さん
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餃子が到着したところで、もう少し店主の方に話を聞いた。

17歳から料理を始めたという店主の王子哲也さん。料理歴40年で日本には25年前にやってきたとのこと。15年前に反町で「東北飯店」を始め、その前はと尋ねると少々驚きの回答が。
「野毛の萬里で料理長やってましたね……」

野毛の萬里。過去にはまれぽでも取り上げた横浜餃子店のパイオニアであり元祖であり雄(ゆう)だ。

 

まずは水餃子からいただいたのだが、それはそれは肉汁あふるる旨みのダムとモチリモチリとした食感で至福の味わい。

焼き餃子。やっと会えた、渾身の一皿。焼き加減と皮の厚みのバランス、そしてあんの芳醇な味わいのと口に入れて噛んだ時のすべての一体感。ただものではなが、庶民の味、東北飯店の餃子。美味い。本当に、美味い。めっちゃ最高やね。 

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