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2013年大晦日。the pillows企画のカウントダウン公演がShibuya duo MUSIC EXCHANGEで開催された。

トップバッターはBUGY CRAXONE。鈴木由紀子(vo)のキュートでパワフルなパフォーマンスが豪快に宴の幕を開けてくれた。続いて登場したPOP CHOCOLATは当日に会場限定で発売されたアルバム『ROCK CHOCOLAT』の曲を軸に、カラフルな演奏を披露。3番手はシュリスペイロフ。宮本英一(vo、g)の朴訥としたMCで和ませるが演奏のクオリティは極めて高く、唯一無二の世界観で強い印象を残した。noodlesはカバー曲も織り交ぜ、22年を超えるキャリアに裏打ちされたオルタナティヴ・ロックを届けてくれた。そしてBUSTERS(the pillowsファンの名称)を公言するTHE BOHEMIANSは躍動感に溢れドラマ性に満ちた演奏で、一気に会場中の観客の心を鷲づかみに。TOMOVSKYはライブ前のセッティングさえパフォーマンスにしてしまうユニークなキャラクターと、浮き沈みの激しい音楽シーンを爽やかに駆け抜けるオリジナリティで秀逸のステージを展開。

そしていよいよthe pillowsの登場。活動休止から復活した2013年をかみしめるようなBUSTERSの期待に応えた演奏。『New Year's Eve』などこの日にちなんだ曲も織り込んで場内のボルテージを引き上げた。出演者もステージに登場しクラッカーと歓声が飛び交う中でカウントダウン。結成25周年を迎える2014年をBUSTERSと共に迎えた。数度のアンコールでも収まらない場内に、2階席からライブを観ていたTHE BOHEMIANSの平田ぱんだ(vo)を急遽ステージに呼び、2月にリリース予定のthe pillowsトリビュート・アルバムでTHE BOHEMIANSが演奏した楽曲『No Substance』をコラボするという超貴重なシーンが実現した。

the pillows25周年企画の第2弾も発表された。初期メンバーで第1期の楽曲を演奏する1月19日(日)の新宿ロフトに続き、3月から4月にかけて東阪名のホール会場で第2期の楽曲を、カミナリグモのghoma(key)を加えた編成で演奏するライブが決定。続々と情報公開される25周年企画を引き続きチェックして欲しい。
(取材・文:浅野保志)

■「the pillows 25th Anniversary NEVER ENDING STORY ”Do You Remember 2nd Movement?”」
3月28日(金) 名古屋市芸術創造センター 18:30/19:00
3月30日(日) 大阪 サンケイホールブリーゼ 17:30/18:00
4月05日(土) 東京 日本青年館 大ホール 17:30/18:00
料金:全指定席-6,000円
出演:the pillows
ゲスト・キーボード:ghoma(カミナリグモ)