これまでの神奈川ダービーとは、異なる戦い模様となるだろう。横浜F・マリノス×川崎フロンターレと言えば、攻める川崎Fとしのぐ横浜FMの構図となっていた。だが、今季、横浜FMの監督に就任したアンジェ・ポステコグルーはハイライン&ハイプレッシャーをベースに、テンポのいいアタッキングサッカーを実践しているのだ。

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結果も付いてきた。序盤3試合は攻撃的なスタイルを貫くことができずに1分2敗とつまずいたが、『2018明治安田生命J1リーグ』第4節・浦和レッズ戦で流れを変えた。横浜FMの高い最終ラインの裏を浦和2トップに狙われるも、横浜FMは勇気を持ってGKからショートパスをつないでいった。ポゼッションで優位に立つもフィニッシュの精度を欠きフラストレーションが溜まる展開にも横浜FMは今季のスタイルを貫き、とうとう81分に左SB山中亮輔のラストパスを受けたFWウーゴ・ヴィエイラがディフェンスを振り払い右足を降り抜いた。スコアは1-0ながら、横浜FMはボールを握り続けた上に攻め続け、今季初勝利を挙げたのだった。

第5節・清水エスパルス戦でも山中-ヴィエイラのホットラインが活躍。11分にボランチ扇原貴宏のロングパスに山中が反応、早いクロスを供給し、中央に走り込んだヴィエイラがダイレクトで決めた。早々に先制しても最終ラインは高いまま、清水戦でも攻撃的な姿勢を貫いた。またこの日はケガで出遅れた大津祐樹、新戦力のカメルーン代表・オリヴィエ・ブマルの攻撃陣も初先発。今後を期待させる存在感を見せた。

一方、川崎Fは前節のサンフレッチェ広島戦で不運のオフサイド判定で勝点1を逃し、今季初黒星を喫した。4月4日には5戦目の上海上港戦を前に『ACL』のグループステージ敗退が決まり、試合も1-1で終えた。『明治安田J1』で上々のスタートを切っていただけに、広島戦の悲運の判定を引きずらなければいいのだが。

J1での通算成績は12勝4分12敗の全くの五分。直近10試合でも5勝5敗のがっぷり四つながら、過去3年の対戦成績を見ると4勝2敗と川崎Fがリード。

攻撃型のスタイルに光明を見出した横浜FMが、超攻撃型サッカーの権化とも言える川崎Fに対しても、新スタイルを貫き通すことができるのか。それとも、川崎Fが年季の違いをまざまざと見せ付けるのか。『2018明治安田J1』第6節・横浜FM×川崎Fは4月8日(日)・日産スタジアムにてキックオフ。試合当日は来場者先着4万名に横浜沸騰ステッカーを、先着2万名にムゲンエステート特製日程ステッカーをプレゼント。シンガーソングライターのMINMIによるハーフタイムライブも実施。チケット発売中。

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