「BCN AWARD 2014」のロゴ

BCNは、1月10日、全国の家電量販店、パソコン販売店、ネットショップから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづき、1年間の累計販売数量が最も多かった企業を部門ごとに表彰する「BCN AWARD 2014」の受賞社を発表した。

「BCN AWARD」は、家電量販店などから集計している実売データ(POSデータ)をもとに、部門(ジャンル)ごとに年間販売数量累計1位の企業を表彰する制度。15回目となる「BCN AWARD 2014」の対象期間は2013年(2013年1月1日~12月31日)で、新設した8部門を含むハードウェア83部門、ソフトウェア33部門の計116部門・57社が受賞した。

新設したNAS部門はバッファロー、LED電球・蛍光灯部門はパナソニック、電子ピアノ部門はヤマハ、電子文具部門はキングジム、従来のサラウンドシステム部門を四つに分割して新設したホームシアターシステム部門とホームシアターラックシステム部門はソニー、スピーカーシステム部門はオンキヨー、AVアンプ部門はヤマハがそれぞれ受賞した。

2011年の年間データを集計した「BCN AWARD 2012」から新設したスマートフォン部門、タブレット端末部門はApple Japan(アップル)が3年連続で受賞。スマートフォン、タブレットともシェアは40%を超え、スマートフォンは前年度より12.6ポイント高い43.9%を占めた。

ノートPC部門はNECパーソナルコンピュータ(NEC)、携帯オーディオ/スピーカー部門はソニー、インクジェットプリンタ/複合プリンタ部門はエプソン、BDレコーダー部門はパナソニックが3年連続で受賞した。昨年の「BCN AWARD 2013」から新設したUltrabook部門は、ノートPCでは4位のソニーが初受賞。2位・3位には富士通、東芝が僅差で並び、国内メーカーが上位を独占した。スマートフォンアクセサリ部門はエレコムが初めて受賞し、タブレット端末アクセサリ部門とあわせて二冠に輝いた。

このほか、液晶ディスプレイ部門はLG Electronics Japan、フォトプリンタ部門はカシオ計算機、PND部門はユピテル、データ管理ソフト部門は東洋経済新報社、MAP・ナビソフト部門は昭文社、PCゲームソフトはスクウェア・エニックスが初受賞を果たした。また、スキャナ部門はPFUが4年連続、デスクトップPC部門はNECが5年連続、デジタルビデオカメラ部門はソニーが10年連続、プロジェクター部門はエプソンが10年連続、ペンタブレット部門はワコムが15年連続、セキュリティソフト部門はトレンドマイクロが6年連続、サウンド関連ソフト部門はクリプトン・フューチャー・メディアが7年連続で受賞し、それぞれ連続受賞記録を伸ばした。

【「BCN AWARD 2014」の受賞社一覧】

●2013年のトピックス――ミラーレス一眼カメラのメーカーシェアに動き

パソコン(ノートPC・デスクトップPC・タブレット端末)のうち、約6割弱を占める「ノートPC」は、6月末の時点では東芝がトップだったが、最終的には1.4ポイントの差をつけ、NECがトップに立った。パソコン全体では、1位アップル(19.1%)、2位ASUS(16.1%)、3位NEC(15.9%)、4位東芝(13.2%)、5位富士通(12.2%)の順となり、タブレットで高いシェアを獲得したメーカーが1位・2位に並んだ。

デジタルカメラは、レンズ一体型(コンパクト)、レンズ交換型(デジタル一眼レフ)は、キヤノンが引き続きAWARDを受賞。ミラーレス一眼カメラは、オリンパスが2.5ポイント差でソニーをかわし、1位の座を守った。デジタル一眼レフは、前年に比べると上位2社のシェアの差が縮小。ミラーレス一眼は、2位・3位が入れ替わった。コンパクトデジタルカメラは、前年度3位だったニコンが2位に浮上したが、1位と2位の差は以前より広がった。デジタルカメラ全体(コンパクト+デジタル一眼レフ+ミラーレス一眼)では、1位キヤノン(23.6%)、2位ニコン(19.2%)、3位ソニー(14.6%)の順だった。

●若きエンジニアを表彰する「BCN IT ジュニア賞 2014」も発表

BCNは、「BCN AWARD 2014」と同時に、「BCN IT ジュニア賞 2014」の受賞者を発表した。ITジュニア育成交流協会からの推薦を受け、ITに取り組む若者を対象としたコンテストで優秀な成績を収めるなど、すぐれた技術をもつ若きエンジニアを表彰する制度で、今回は5チームと個人5名を選出。1月17日に開催する「BCN AWARD 2014」の表彰式と同じ会場で表彰する。

【 「BCN IT ジュニア賞 2014」受賞チーム・受賞者 】

・国立東京工業高等専門学校 「縁」 ―ゆかりのある子育て― 制作チーム

・国立鳥羽商船高等専門学校 「すなケッチ!」制作チーム 

・国立鈴鹿工業高等専門学校 「君に届けこの想い」―想いを伝える魔法のサイコロ― 制作チーム

・北海道札幌国際情報高等学校 数田 直之

・宮城県工業高等学校 情報研究部 プログラミングコンテストチーム

・福島県立郡山北工業高等学校 羽生 徹(作品名:Lab アルデ)

・学校法人灘育英会 灘高等学校 矢倉 大夢(作品名:Arrow Judge)

・学校法人開成学園 開成高等学校 佐藤 雄太(作品名:Fulyn)

・学校法人聖学院 聖学院中学校 大谷 孟宏(作品名:JISIN GETTER)

・宮城県工業高等学校 情報研究部 プロジェクトチームSAFE(作品名:~もしもの時の安心アプリ~ SHelper)

■お知らせ

「BCN AWARD」特設ページ(http://bcnranking.jp/award/)では、1999年の年間データにもとづく「BCN AWARD 2000」以降の年度別受賞企業や、部門別受賞企業を紹介しています。販売台数1位の「BCN AWARD」受賞企業を含め、部門ごとにシェアトップ3メーカーとその販売台数シェアを公開していますので、ぜひご覧ください。