吉永小百合と松山ケンイチ

女優の吉永小百合が10日、都内で行われた『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』の完成報告会見に、声の共演を果たした松山ケンイチ、観世清河寿、大和田伸也、吉岡秀隆、メガホンを執る小村敏明監督、エグゼクティブ・プロデューサーの森下孝三氏とともに出席した。

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手塚治虫の代表作に挙げられる不朽の名作『ブッダ』をアニメーションで映像化したシリーズの第2弾。2011年に公開された第1弾『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』に続き、真理を求めて苦行を積み重ねる王子シッダールタ(後のブッダ)の冒険と成長を、ドラマチックに描く。

前作で堺雅人扮するチャプラの母親を演じた吉永は、今回、吉岡が声をあてるシッダールタの母親で死後、天界から息子を見守るマーヤー天に挑んだ。2作連続での母親役に「お母さん冥利に尽きる」と目を細め、「気が早いんですが、第3弾が作られるなら、ぜひ松山ケンイチさんのお母さんを演じたい」と抱負を語っていた。

一方、“息子”に指名された松山は「吉永さんがお母さんになってくださるのを、切に願っています」と感激した様子。以前から原作の大ファンだといい、「生命の尊さを感じさせてくれる、一番好きなキャラクター」と自身が演じる盗賊の青年・タッタの魅力を熱弁した。暗い過去を背負っているという設定で「復讐に燃えるんですが、シッダールタに出会い、前向きに生きる大切さに気付いていく」と説明していた。

吉岡は主人公のシッダールタを演じ「悟りを開くブッダに、自分がなれるんだろうかと悩んでいたが、吉永さんから『ブッダ、死んではいけません!』という言葉をいただき、僕も『生きねば!』という気持ちになりました。ブッダになれたのは、吉永さんのおかげ。とてもありがたい」と感謝しきりだった。

『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』
2月8日(土)から全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼