野菜室・冷蔵室の冷却システムを分離した日立アプライアンスの「真空チルド HWシリーズ R-HW60J」

日立アプライアンスが2月に発表した「真空チルド HWシリーズ」は、冷蔵室独立冷却システムを採用した。鮮度保持力で他社と差別化し、買い替え訴求を狙う。

野菜室・冷蔵室の冷却器が一体化した従来の構造だと冷却器の温度が低くなり、冷気が除湿・乾燥しやすい。新たに採用した新冷却システムは、野菜室と冷蔵室の冷却器をそれぞれ独立させることで、除湿量を抑えて水分を多く含んだ冷気で乾燥を抑えるという仕組みだ。

新モデルでは、さらに冷却用ファンの回転数を制御し、室内の温度を4℃から2℃にする「うるおい低温冷蔵」モードを搭載。つくりおきの料理などの生菌類の繁殖を抑える。

2017年モデル「R-XG6200H」と新モデルでラップをせずに庫内に入れたサラダの1日後を比較すると、新冷却システムの効果がよく分かる。前者は乾燥によって見た目にもしんなりしているが、後者は鮮度を保っている。

冷却システムを二つに分けると、庫内の圧迫や消費電力の負荷増につながりそうなものだが、家電・環境機器事業部 商品戦略本部 冷蔵庫・調理商品企画部の堀井篤史氏によると「逆に冷却器が小型化され、効率的にファンが駆動することで、省スペース・省エネに貢献する」とのこと。

実際に「HWシリーズ」は新開発した流動性の高い発泡ウレタンと真空断熱材による薄型化もあって、幅68.8cmで定格内容積602Lを実現。日立の持ち味である鮮度保持性能の向上と市場ニーズの高いコンパクト化を両立させている。冷蔵室独立冷却システムは、今後、真空チルドシリーズのほかのラインアップにも採用する方針だという。(BCN・大蔵 大輔)

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます