龍と轟の“火花”に注目!?『風と共に去りぬ』開幕

2014.1.15 12:30配信
宝塚歌劇月組公演「宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』」 撮影:岸隆子

宝塚歌劇月組公演『風と共に去りぬ』が、1月11日、梅田芸術劇場メインホールにて幕を開けた。世界中で広く知られるマーガレット・ミッチェルのベストセラー小説であり、映画版でも名作としてその名を残す本作。宝塚歌劇では、1977年に初演されて以来、幾度となく再演が重ねられてきた人気作だ。

宝塚歌劇月組公演「宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』」のチケット情報

南北戦争動乱期のアメリカ南部を舞台に、時代の波に翻弄されながらも強く生きた者たちの姿を描いた物語。この月組公演では、男役トップスター・龍真咲(りゅう・まさき)がスカーレット・オハラを、専科・轟悠(とどろき・ゆう)がレット・バトラーを演じている。

会見で轟が「稽古中からスカーレット(龍)の元気さに押され気味ではありましたが、舞台上ではいい意味で火花を散らしていきたい」と語り、龍も「元気いっぱいで、強く、生命力を持って演じたい」と意気込んだように、龍のスカーレットは、常に自信に満ちた表情で、口調もハッキリと勝ち気な印象だ。自分の感情にストレートで、まるで弾丸のよう。激動の時代の中でも逞しく生きる力が、言葉の強さや、意志を持った目などの表情から感じ取られる。そんなスカーレットを、轟演じるバトラーは余裕のある演技で包み込む。登場シーンから、観客の期待感をあおる演出。圧倒的な存在感を放ち、粗野だけど色気のあるダンディな雰囲気を醸し出す。歩き方、笑い方、しぐさ、すべてがイメージにぴったりだ。このふたりの丁々発止のやりとりがテンポ良く、小気味良い。

また、スカーレットが想いを寄せ続けるアシュレを演じるのは、沙央(さおう)くらま。優しく、優柔不断の一面を持つアシュレを、柔らかな口調で丁寧に表現。その妻で病弱なメラニーを演じる愛希(まなき)れいかも、優しさと強さを持った女性として温かみのある演技で魅せる。レットとスカーレットの激しさと、アシュレとメラニーの落ち着いた雰囲気が対照的で、流れに緩急が生まれる。

出演は、40名の月組選抜メンバー。龍が「レット・バトラー役には轟悠さんに出て頂き、今までの月組以上に、エネルギッシュでシャープでダンディーな雰囲気が出せるのではと思っています」と話すように、それぞれが役の個性を際立たせ、しっかりと芝居で魅せる作品に仕上がっている。

1月27日(月)まで上演中。

取材・文:黒石悦子

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