「会社の後輩を好きになりました。

会社では引っ込み思案で人の輪にもあまり入らない彼だけど、ふたりで話すとしっかり受け答えしてくれるし、私の話を相づちを打ちながら聞いてくれるのですよね。

お昼休みに話すようになり、彼がゲームが好きなこと、休日はずっとやっていることなどは聞いていました。

付き合うことになったのは、その休みの日に私とのデートを提案してくれたり平日の夜遅くまでおしゃべりに付き合ってくれたり、『普通に』仲良くなっていけたからです。

彼のほうから『好きです』と言ってくれて私もうれしかったのですが、そのときに教えてもらったのが彼の過去。

好きだった女性とお付き合いできるようになったけれど、当時の彼はゲームにかける時間が大事で彼女と過ごすのを後回しにしていて、『一緒にいる意味がないから』と振られたそうです。

『好きならわかってくれるだろうって、甘えていました』とはっきり言う彼は、次にお付き合いする人とはきちんと向き合うと決めていたそうで、ゲームの時間も確保するけれど私とのデートも同じくらい大切に考えてくれます。

告白される前、長電話に付き合ってくれる彼に『前に話してくれたゲーム、今夜はしなくていいの?』とつい尋ねたことがあって、『明日やるので』と答えてくれた彼を思い出しました。

ゲームについては話し出すと止まらないくらい熱中しているようで、笑顔の彼を見るのも楽しいけれど、それは私との時間も大事にしてくれているからなのですよね。

今は、『今週末はイベントがあるからゲームがしたいのだけど、いい?』と先に確認してくれる彼に『じゃあ終わったらご飯に行こうね』と返す感じで、楽しくお付き合いができています。

オタクな彼だけど、自分の趣味と私をしっかりと考えてくれる姿を信頼しています」(32歳/金融)

過去の経験から、自分の趣味とパートナーとの時間は切り離して考えることを学んだ男性。

どちらを優先するかではなく、等しく両立を目指す姿勢は、週末の過ごし方などを確認する姿に現れます。

一方的に決めてパートナーに押し付けるのではなく、「それを含めてどう過ごすか」を話し合えるのは、幸せですよね。

自分の「好き」と同時にパートナーを尊重する気持ちが、ふたりの間で愛情と信頼を育てます。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line