『アメリカン・ハッスル』 (C)2013CTMG

22歳でアカデミー賞主演女優賞に輝き、ハリウッドナンバーワンの女優となったジェニファー・ローレンス。彼女の強みは、ツウの映画ファンからティーンエイジャーまで、ファン層の広さにある。自らが戦うヒロインを演じた、近未来が舞台のサバイバルアクション『ハンガー・ゲーム』シリーズを支えているのはそのティーン。続編の『ハンガー・ゲーム2』でも彼らが劇場に押しかけ、オープニング3日間で1億5800万ドルを稼ぎ出す大ヒットとなった。

その他の写真

「今度のカットニスにはゲームの知識と経験がある。自分が影響力を持っていることもわかっている。それが彼女の武器になるの」

そして、優しさと強さもカットニスの武器。弱者のため、愛する人のために危険を冒すことも辞さないからこそ、絶大な人気と信頼を得ることになる。

「そういうカットニスは大好きだわ。私には強いキャラクターを選ぶ傾向があって、私自身、そうありたいと願っているからなのかもしれないわよね。昔、ジョディ・フォスターが私にこう言ったの。“何年もあとに自分のキャリアを振り返ってみると、パーソナルな部分がその仕事に反映していることがわかるはず”ってね。今はまだ経験が浅いけれど、いつかわかるんだと思う」

23歳だからこその若さと、23歳とは思えない落ち着きを感じさせる言葉。しかも、その言葉に気取ったところも背伸びした感じもない。あくまで自然体なのだ。

「心にもないことは言えないタチなの。子供の頃、作り話ばかりしていて母にこっぴどく叱れたことがあって以来、ウソをつくと落ち着かなくなっちゃった。それって女優としてどーなのよって自分で突っ込んじゃうんだけど(笑)」

若さと確かな演技力とこの天真爛漫さ。もう鉄壁である。

『アメリカン・ハッスル』
1月31日(金)公開

『ハンガー・ゲーム2』
公開中

『ぴあ Movie Special 2014 Winter』(発売中)より
文:渡辺麻紀

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます