<地域No.1店舗の売れる秘訣・パソコン工房つくば店>消費者と法人を常連として獲得 「頼りがいのあるパソコン専門店」に

2014.1.21 10:57配信

つくばエクスプレスの開通や、マンション・一戸建ての建設ラッシュなどによって、人口が増加し続けるつくば市。つくば駅をはじめ、多くの場所でショッピングモールがオープンし、活況を呈している。筑波大学のお膝元の研究学園都市として、ベンチャー企業の育成など、産学連携プロジェクトにも積極的だ。そんなつくば市で、一般消費者と法人を常連客としてがっちり確保して、「頼りがいのあるパソコン専門店」として信頼を得ているのが、ユニットコムのパソコン工房つくば店だ。(取材・文/佐相彰彦)

パソコン工房つくば店

店舗データ

住所 茨城県つくば市小野崎260-1ヒロサワつくばビル1F

オープン 2000年7月

売り場面積 約50m2

従業員数 約10人

●人口21万超の新興都市 家電量販店各社が複数出店へ

人口が21万を超えるつくば市は、ここ数年、人口が増えつつある。最大の要因は、2005年8月24日に開通したつくばエクスプレス。これまで、つくば市から都心に行くには、バスでJR土浦駅まで行って常磐線に乗るというのが普通だったが、つくばエクスプレスは、つくば駅と秋葉原駅を最短45分で結ぶ。交通の便が格段に向上したことで、マンションや一戸建ての建設ラッシュが起き、さまざまな世代が他地域から引っ越してくるようになった。

こうした人口増を受けて、市内の至るところでショッピングモールや複合施設のオープンが相次いでいる。つくば駅と直結するQ'tのほか、土浦学園通り沿いにLALAガーデンつくば、研究学園駅近くにイーアスつくば、国道6号沿いにイオンつくばなどが出店しており、市民は都心まで出かけることなく、市内で買い物をすませられる環境が整いつつある。

人口増の街は、家電量販店にとっても絶好のロケーションとなる。ヤマダ電機がテックランドつくば店とテックランドつくば研究学園店の2店舗、ケーズデンキがつくば店とつくば研究学園店の2店舗を構え、複数店舗体制でシェア拡大に挑んでいる。パソコン専門店のピーシーデポコーポレーションは、PC DEPOTつくば研究学園店のほか、ケーズデンキつくば店内にパソコンクリニックを、またノジマはイーアスつくばとイオンつくばという集客力の高いショッピングモール内に出店している。コジマのNEW学園都市店は、現段階ではビックカメラとのコラボレーション店舗「コジマ×ビックカメラ」でなくても十分に競合店と戦うことができると判断しているようだ。

●小規模ながら充実の品揃え 高いスキルのスタッフで信頼を得る

大手家電量販店の複数店舗など、競合がひしめくなかで、売り場面積が約50m2と小規模ながら、お客様が信頼を寄せる店舗がパソコン工房つくば店だ。2000年7月にオープンし、2004年に移転して現在の場所、LALAガーデンつくばの隣に来た。

藤田博征店長は、「休日に、LALAガーデンを訪れるお客様が立ち寄るというサイクルを構築できた」と満足げ。お客様はパソコンに詳しい男性が中心なので、自社ブランドのパソコンをはじめ、組立てパソコン用パーツは他店に負けない品揃えだ。にもかかわらず、子ども連れのファミリーも訪れることから、パソコンコーナーはゆっくりと選ぶことができるよう、通路を広く取っている。「パーツの棚を高くして、できるだけ多くの商品を展示できるようにした」(藤田店長)ことで、パソコン上級者を常連としてしっかり確保した。

ファミリーのなかにはパソコン初級者もいるが、その多くはリピーターになるという。これは、定評あるサポートのおかげだ。「購入時に、トラブルや修理なら何でも対応できることを伝え、実際に多くのお客様から高い評価をいただいている」とのこと。パソコン工房以外で購入したパソコンの修理も受けつけているので、「常連のお客様経由でのクチコミでいらっしゃるケースもある」という。

大学の研究室や市内の企業が訪れることも多い。「そのほとんどが明確な目的をもったお客様で、スタッフと相談しながらカスタマイズパソコンを購入する」そうだ。法人専門の営業担当者を置き、お客様とコミュニケーションを密に取って、目的とする用途に最適なパソコンを提供する。「パソコンを自作した経験をもつスタッフがほとんどなので、用途を聞けば、どのようなパーツを搭載すればお客様の要望に応えられるのかがわかる」と自信をみせる。いまはWindows XPのサポート切れによる買替えで来店する法人客が多く、「現状のアプリケーションが使える・使えないを含めて、どうすればいいのかについて相談しに来店される」という。

藤田店長は、つくば市の地域特性を「ベッドタウンとして確立したのがつい最近で、他地域からの引っ越しが多い。つくば駅周辺の発展を含めて、新しい街」と捉えている。さまざまな客層がいるなかで、パソコンに関しては他店に負けない品揃えとスキルの高いスタッフを武器に、人口増に比例するように成長を遂げている。「商圏は、つくば市に限定している」そうだ。つくば市民を対象とした製品・サービスが、お客様から信頼を得ている理由だ。

●店長が語る人気の理由――藤田博征 店長

筑波大学に通っていた学生時代、パソコン工房つくば店にアルバイトで勤務し、卒業と同時に正社員として働くようになった。店長就任から5年以上が経過。つくば市とパソコン工房つくば店を知り尽くしている。

「新しい街」のつくば市で、「安心できる場所を求めている方もいらっしゃる」と判断し、パソコンに関するどんなトラブルや修理にも対応。お客様から高い評価を得た。市民は基本的にクルマで移動する。パソコンの購入に関しては他店との買い回りを行っているケースもある。ところが、「当店には、買い回りのお客様はあまりいらっしゃらない」。それだけお客様からの信頼を勝ち得ているのだ。

※本記事は、ITビジネス情報紙「週刊BCN」2014年1月13日付 vol.1513より転載したものです。内容は取材時の情報に基づいており、最新の情報とは異なる可能性があります。 >> 週刊BCNとは

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