12月からゆるい糖質制限を始めたところ、お正月太りをものともせず、1ヶ月半で約5kg減。我慢らしい我慢はしていないのに効果は驚くほど。ただ、やり方によっては、継続させるのを難しく感じる人もいそうです。

そこで今回は、実際に糖質制限で成果を出した経験から、ゆるい糖質制限を習慣にしてしまうための5つの手順を紹介します。

 

糖質制限はダイエット法というより価値観の転換

20代半ばまで、体重を一切気にした経験がなかった私ですが、30歳に差し掛かった頃から状況が変わりました。暴飲暴食しているつもりもなく、週1回程度のジョギングさえしていたのに、体重の増加を止められなくなったんです。

学生時代に64kg前後だった体重が、ゆくっり、しかし着実に増え続け、ついに70kgの大台を越える始末。このままではマズい! 油断すると、80kg、90kgと行ってしまいそう……。

そんな中で出会ったのが、糖質制限でした。糖尿病の治療ではないので、ゆるい制限なのですが、それでも体重は1週間に1kgペースで落ちていきました。お正月を挟んだ(ごちそうを食べまくった)のにもかかわらず、1ヶ月半で約5kg減。ほぼ、学生時代の水準に戻りました。

実践してみて感心したのは、リバウンドする可能性が極めて低いだろう、と感じさせる点です。なぜなら、ダイエット法というより、これはもはや、食の常識を学び直す作業だからです。食の古くさい常識から抜け出してしまえば、体重増加で悩む心配はなくなるはずです。

 

手順1:「炭水化物は嗜好品である」と頭を切り替える

私たちが知っている栄養学の常識では、炭水化物(糖質+食物繊維)は、三大栄養素の中でも「主食」と位置づけられています。炭水化物:タンパク質:脂質を、6:2:2で摂取するのが望ましいとされているのですから、その存在の大きさがわかるというものです。

ところが、私たちが抱いているイメージとは裏腹に、炭水化物は必須栄養素ではないそうです。炭水化物(糖質)は、脳の活動に不可欠なブドウ糖を供給します。が、もしブドウ糖が不足すれば、“糖新生” と呼ばれる人体の機能がはたらき、脂肪をエネルギー源に(つまり、脂肪の燃焼も促される)、タンパク質から生成できます。

実際に、糖尿病治療でスーパー糖質制限をしている方もたくさん存在しますが、ほぼ “糖新生” のみで問題なく、しかも健康に生きられるそうです(念のため、私は医者ではありませんので、“糖新生” だけで生活するようなスーパー糖質制限については、推奨まではしません。「炭水化物の過剰摂取をやめれば、適正体重に落ち着きます」というのが当記事の主旨です)。

逆に、糖質を過剰摂取すると、どうなるか。血糖値が上がりすぎて人体に致命的なダメージを与えるのを防ぐため、インスリンが分泌され、なんと糖質は結果として中性脂肪となり、細胞内に蓄えられるんです。

つまり……どんどん太るということですね。

がーん。

お米やパンは、穀物ということで、わりとヘルシーなイメージがありましたが、実は必要以上に食べた分は、すべて脂肪に変わっていたんですね……。

必須栄養素じゃないんなら、炭水化物っていったい何なんだ!