冬といえば乾燥、乾燥と言えば静電気。というように、この3つは密接に関わりあっています。乾燥も静電気も、冬の産物としてあきらめてはいるものの、イヤ〜なものであることには変わりがありません。なぜ乾燥すると、静電気が起きやすいのか……不思議に思っている人も多いと思います。

実は夏期の湿気には、イオン=水分がたくさん含まれているのです。もちろん夏にも静電気を感じることもあるでしょうが、冬の乾燥した時期に比べ多くはありません。

それは湿度に加えて、私達が着ている衣服にも関係があります。コットンや麻素材は基本的に静電気を起こしにくい素材と言われており、これを重ね着しても静電気はあまり起きないんです。ところが冬に着る機会の多い服といえば、ナイロンやポリエステルなど石油を使った合成繊維でできている服ばかり。これらの素材は電気をうまく逃がすことができないので、溜まった電気はどんどん体内に蓄積されていくのです。