写真左より中嶋則文監督(パナソニック)、和田賢一監督(東芝)、苑田右二HC(神戸製鋼)、大久保直弥監督(サントリー) 写真左より中嶋則文監督(パナソニック)、和田賢一監督(東芝)、苑田右二HC(神戸製鋼)、大久保直弥監督(サントリー)

頂上決戦を控えた1月22日、ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014 プレーオフトーナメントの記者会見が行われた。壇上にはV3を狙うサントリー、セカンドステージを全勝で駆け抜けた2010-2011年覇者・パナソニック、初代王者の神戸製鋼、最多優勝5回を誇る東芝の指揮官たちが揃い踏み。2月1日(土)・2日(日)東京・秩父宮ラグビー場でキックオフを迎えるセミファイナルを前に、意気込みを語った。

ファーストステージ・セカンドステージで東芝に2勝、サントリー、神戸製鋼に各1勝と3季ぶりの優勝の呼び声高いパナソニックだが、中嶋則文監督に過信はない。「どのチームと当たるのも嫌だが、その中でも最も嫌な相手であり、一発勝負に強い東芝との準決勝になった。これからしっかり準備したい」と相手に敬意を表した。対する和田賢一監督の言葉は、もっとストレートだ。「スローガンのHIT Backをする。リーグ戦で2連敗したリベンジを果たしたい」とキッパリ。

もうひとつのセミファイナルは、神戸製鋼×サントリーである。苑田右二HC(神戸製鋼)が「プレーオフ出場が目標ではない。日本一の目標に向けて準備したい。我々は勝利に飢えている」と言えば、大久保直弥監督(サントリー)も「36週間続けてきた自分たちのラグビーを出し切りたい」と語った。

準決勝の相手チームで警戒している選手を問われると、指揮官たちは次のように答えた。
「小川(高廣/SH)選手。彼が入って東芝のラグビーがさらに表現されるようになった」(中嶋監督)
「攻守にわたってキープレイヤーの田中(史朗/SH)選手」(和田監督)
「ジョージ・スミス(FL)とフーリー・デュプレア(SH)。彼らは試合の流れが変えられる」(苑田HC)
「試合に出てくるようならアンドリース・ベッカー(LO)選手。サントリーにとって、ラインアウトが脅威になる」(大久保監督)

また、自軍のキープレイヤーについても語った。
「(ホラニ龍)コリニアシ(No.8)。彼が前へ出ることによって、BKが前へ出られる」(中嶋監督)
「フロントローの3人」(和田監督)
「前のFW5人の仕事量にかかっている」(苑田HC)
「10番の小野(晃征/SO)。FWがいかに小野に選択肢を与え、小野がどんな選択をするのか、楽しみ」(大久保監督)

下馬評やセカンドステージから、1位・パナソニック×2位・サントリーのファイナル決定と思うのは早計である。7戦全勝のパナソニックと最多261得点のサントリーが有利ではあるが、神戸はトライ王を獲得したジャック・フーリー(CTB)をはじめアタッカー陣が好調を維持し、東芝も大舞台で絶対の強さを誇る。

2月1日(土)・パナソニック×東芝、2月2日(日)・神戸製鋼×サントリーの準決勝を経て、決勝は2月9日(日)となる。会場はすべて秩父宮ラグビー場。史上初の2ステージ制、史上最多の16チームによる戦いを経て、頂点に立つのはどこか? チケット発売中。