3連勝なるか。浦和レッズが4月15日(日)・埼玉スタジアム2002での『明治安田生命J1リーグ』第8節で清水エスパルスを迎え撃つ。
4月1日、浦和はまさに五里霧中の只中にいた。開幕ダッシュを目論むもまさかの2分3敗……、リーグ戦17位に沈んでいた。そんなどん底の状態から抜け出すためにフロントは堀孝史監督の解任、大槻毅育成ダイレクター兼ユース監督の暫定監督就任の断を下す。
次期監督へつなぐ暫定という難しい立場での指揮だが、大槻監督は「できることをしっかり肉付けして、次につなげたい」と抱負を語った。
始動2日目の『2018JリーグYBCルヴァンカップ』サンフレッチェ広島戦では、直近のジュビロ磐田戦から先発総入れ替えという大胆な采配を見せた。新監督は「心も体もフレッシュであること。次に野心を持った選手。三つ目は責任を負うこと。今日のベンチ入り18人は、その三つの基準で選んだ」と説明した。
4月4日に広島とスコアレスドローを演じると、7日の『明治安田J1』第6節・ベガルタ仙台戦ではエース興梠慎三の先制点を守り抜き、リーグ戦初勝利を挙げた。続く11日の第7節・ヴィッセル神戸戦はFW武藤雄樹が先制弾を挙げたものの逆転を許す展開に。今までなら下を向く状況ながら、選手たちは奮起。MF柏木陽介の高精度のコーナーキックをCB岩波拓也&マウリシオがヘディングで叩き込み、逆転で2連勝を飾ったのだった。
システムは4-1-4-1や4-4-2から3-5-2に変わった。先発も仙台戦から神戸戦へ3人入れ替えた。守備も激しさを増した。何よりも精神面の逞しさが戻った。神戸戦後、大槻監督は「リスタートでやられて、中盤のパワーが足りない時間に2点目をやられた。その後、選手たちは顔を上げてなんとか前に向かう姿勢を見せてくれた」と称えた。
新指揮官は2連勝に安堵しつつも「準備してきたものが前半守備面で出ていたが、攻撃のクオリティーが低くて、シュートも少なかった」と課題を挙げるとともに、「そのためにひとつひとつのトレーニングをしっかりやりましょうというところ」と前を向いた。
次の相手・清水は、開幕4試合で2勝2分と好発進したが、ここ3試合は1分2敗とリズムを崩している。リーグ戦での直接対決でも清水が24勝7分21敗とリードするが、過去10試合の結果を見ると浦和が7勝2分1敗と圧倒。さらに直近5試合では浦和が14得点と大爆発している。相性のいい浦和が3連勝を飾るのか、分の悪い清水が5試合ぶりの白星を獲得するのか。『明治安田J1』第8節・浦和×清水は4月15日(日)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。