近年、スノーレジャー業界はファミリー向けのサービスに力を入れており、乳幼児でも気軽に雪遊びを楽しめる環境が整ってきました。一方でこどもは、ちょっとしたことで寒さを我慢できなくなり、投げ出してしまうケースも少なくありません。

4歳と2歳のこどもたちを実際に雪遊びに連れて行った経験から、乳幼児がスノーレジャーを楽しむ際に、必ず準備しておいたほうがいい装備や、その選び方をまとめました。

 

1: スノーウェア

こどもは雪を見ると、ゴロゴロ転がってみたり、わざわざ雪深いところへ足を突っ込んでみたりと、やんちゃぶりを発揮します。ほんの15分や30分程度だったとしても、スノーウェアは必須です。

しっかりとしたスノーウェアがあれば、下に着用する服には一切気を使う必要がなくなります。トレーナーとズボンといった、普段から着慣れていて動きやすいもので十分です。

■選び方

こども用のスノーウェアには、比較的安価なものから高価なものまでありますが、違いは動きやすさです。安いものは、素材がゴワゴワしていたり、かさばったりして、こどもの年齢によってはそれだけでストレスに感じることもあるようです。

こどもはすぐに成長してしまい、サイズが小さくなってしまうので、動きやすさをとるか、安さをとるか、選択は難しいところです。どちらにしても、実際に着用してみてから決めるのをおすすめします。

また、レンタルを利用するもの有力な選択肢の一つです。

購入する場合は、アジャスター機能が付いていて、サイズを調整できるウェアがおすすめです。20cm前後は調整でき、3年ほど使うことができます。

 

2: スノーブーツ

雪上専用の靴も必要です。完全防水で、十分に防寒ができ、滑りにくいもの。こどもは足のサイズもすぐに大きくなってしまうので、スノーブーツもレンタルは有力な選択肢です。

ちなみに、長靴(レインブーツ)は、防水ではありますが、足が冷たくなってしまって5分と遊べません。必ずスノーレジャー専用の靴を用意してください。

 

3: てぶくろ

手袋も絶対に必要なものの一つです。雪国は気温が低いので、手袋をしていないと、5分もしないうちに手が千切れるほどに痛くなって、大人でも耐えられなくなります。

手袋については、レンタルにはあまり期待しないほうがいいでしょう。スキー場にもよりますが、サイズ展開があまり細かくない可能性があるからです。自前でジャストサイズの手袋を用意してあげるほうが無難です。

もし大きすぎる手袋しかない場合、雪遊びがしにくく、こどもはストレスを感じてすぐに手袋を外してしまいます。そうなればもちろん、5分と遊び続けられませんし、雪の中で着け直しをさせるのもかなり大変です。

■選び方

第一にしっかりとした防水機能があること。万が一、染みてしまったら、こどもはその時点でギブアップします。できれば、高価ではありますが、ゴアテックス素材など、軽量かつ防水透湿性に優れているものが安心で、こどもも遊びやすいでしょう。

また乳幼児では、手袋の装着にけっこう時間がかかり、意外に大変です。五本指の手袋に、指を一本ずつ入れるのが苦手な子もいます。2歳や3歳であれば、五本指の手袋でなく、ミトン型の手袋のほうがいいかもしれません。

 

4: ニット帽(ヘルメット)

見落としがちですが、頭は表面積が広く、熱が逃げやすい部位です。氷点下の気温の中で、なるべく体温が逃げる場所を減らすために、帽子も絶対に必要です。

■選び方

耳までしっかり覆うものであることが大前提です。キャップ帽等では、耳が冷たくなって、こどもは泣き出してしまいます。

また、そり遊びや、チューブスライダー、スノーモービルなどで遊ぶ場合は、ヘルメットがあったほうが安全です。こどもがアクティブに遊べる年齢ならば、ニット帽でなく、ヘルメットにしたほうがいいでしょう。スキー&スノーボード用に、さまざまなものが販売されています。