ミュージカル『シャーロック ホームズ』より 橋本さとし 撮影:須佐一心 ミュージカル『シャーロック ホームズ』より 橋本さとし 撮影:須佐一心

ミュージカル『シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密~』が1月22日、東京芸術劇場 プレイハウスで開幕した。

ミュージカル『シャーロック ホームズ』チケット情報

本作は2011年の「大韓民国ミュージカル大賞」最優秀作品賞、脚本賞、作曲賞の三冠を獲得した韓国オリジナルミュージカル。今回の日本公演が初の海外公演となる。日本版スタッフは、上演台本・中谷まゆみ、訳詞・森雪之丞、演出・板垣恭一。キャストには、橋本さとし、一路真輝、浦井健治、昆夏美らミュージカル界の実力派が顔を揃える。イギリスの名家アンダーソン家の周辺で次々と起こる殺人事件。事件の真相解明に乗り出したシャーロック・ホームズが一家の秘密に迫っていくというオリジナル・ストーリーで、謎解きと悲恋物語、息もつかせぬストーリー展開で人気を集めた。

今作ではワトソンが女性という異色の設定だが、橋本さとし演ずるホームズと一路真輝演ずるワトソンのコミカルで丁々発止のコンビネーションも、この作品の見どころ。アンダーソン家の当主アダム・アンダーソンとその双子の弟エリックの2役を演じる浦井健治は、全く異なるキャラクターの兄弟を瞬時に演じ分け、客席を圧倒する。アダムの婚約者・ルーシーを演ずる昆夏美は、揺れる女心を美しい歌声で表現し魅了した。

初日カーテンコールで橋本さとしは「ようやく東京で初日を迎えることができました。大阪4公演はとても盛り上がりまして、東京はどうなるかと思っていましたが、今日、皆さんの温かい熱い想いがビンビンに伝わってきました。ありがとうございます。 韓国で生まれた凄い名作。美しい旋律ですが、めっちゃ難しいんです。これだけ難しく美しく、感動的なミュージカルがゼロから作られたこと、本当に尊敬します。本日は、その韓国のメンバーがここに来ています」と初日観劇に来日した韓国スタッフを紹介。脚本・作詞・韓国版演出のノ・ウソン、音楽のチェ・ジョンユンが誘われステージに上がった。

ノ・ウソンは「僕は今日、舞台芸術の素晴らしさを体験しました。今日、素晴らしいアーティストの方々が、僕らの作った作品に新たな命を吹き込んでくださいました。舞台は生き物と同様に進化するものだと思います。僕は今日、自分が書いたのを忘れ作品に引き込まれました。このような素晴らしい舞台を作って下さった演出家の方、スタッフの皆様、俳優の皆様に、感謝の気持ちを述べたいと思います」と語った。

そして、さらにノ・ウソンから、客席の、ソン・ヨンジンが紹介された。ソン・ヨンジンは、韓国のシャーロック役初演キャスト。韓国で、今年3月から上演される『シャーロック ホームズ2』の稽古の合間を縫って来日した。日韓の“チーム・シャーロック”が一堂に会し、会場は熱気と歓声に包まれた。

東京公演は2月4日(火)まで。その後、福岡、長野、愛知、宮城でも公演。

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