西島秀俊とキム・ソンス監督

記憶が“上書き”された主人公の奮闘を描いた日韓合作のサスペンスアクション『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』の公開記念舞台挨拶が25日、都内で行われ、主演を務める西島秀俊、キム・ソンス監督が出席した。

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本作の大きな見どころとして、西島がほぼスタント無しで挑んだ壮絶なアクションが話題になっており「よく『あれは本当に西島さんなの?』と聞かれるほど。こちらもスタントマンを待機させたが、西島さんが『自分が感じるハラハラを、お客さんにも感じてほしい』とおっしゃった」とソンス監督。その優れた身体能力に「西島さんには、アクション俳優としてのDNAが宿っている」と太鼓判を押した。

当の西島も「本当です!」と意気揚揚。「監督がまじめだから、『すごく良かった。じゃあ、もう1回』って全然OKが出なくて(笑)。どのシーンも10~20回と撮り直した」そうだが、「まあ、僕もつらい、痛いのは好きなので。もちろん現場だけですよ」と涼しい顔だった。

第15回サントリー・ミステリー大賞読者賞を受賞した司城志朗の小説『ゲノムハザード』を映画化。自宅で妻が死んでいるのを発見した主人公・石神(西島)が、自分の妻を装う女や、敵か味方かわからない女記者の協力を得ながら、“記憶の上書き”の真相にたどりつこうとする5日間を描く。

主人公が天才科学者という設定にちなみ、「もし、天才だったら、どんな研究がしたい?」と質問された西島は、「古代文明に興味があって、博物館で石器や土器を見ながら『どんな生活を送っていたんだろう』と考えるのは好きなので、考古学ですね」。司会者が「じゃあ『インディ・ジョーンズ』とかいいですね」と勧めると、「アクションもできるし、もってこいかも」とまんざらでもない様子だった。

『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』
公開中

取材・文・写真:内田 涼