「Virtual Cast」では仮想空間で3Dキャラクターになりきってライブ配信できる

日本最大の動画サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴは、新たなVRライブ配信プラットフォームとしてインフィニットループと共同で開発した「Virtual Cast(バーチャルキャスト)」の提供を4月13日に開始した。

誰でも気軽にVTuber

「バーチャルキャスト」では、VRゴーグルを装着した配信者が、VR空間内のスタジオでリアルタイムに視聴者とコミュニケーションがとれるサービス。VR空間では、配信者はアバターとなる3Dキャラクターの姿で表示される。アバターは配信者の動きにあわせて動くので、好きなキャラクターになりきって生放送を配信できる。

ニコニコ動画の特徴である、視聴者参加型コンテンツとしての機能も備える。視聴者が生放送中の動画にコメントを送ると、その内容がスタジオ内にオブジェクトとして登場する。オブジェクト化したコメントは、配信者がつかんだり動かしたりできるため、視聴者も生放送に参加している感覚で楽しめる。公開中の他配信者のスタジオに飛び入り参加できる「凸機能」を活用することで、遠隔地のユーザーと同じVR空間内でコミュニケーションをとることができる。

なお、キャラクターになりきって配信するには、ニコニコ生放送などの配信プラットフォームを別途利用しなければならない。これまではサービスやアプリごとにアバターのデータを調節する必要があったが、ドワンゴが無償で公開している「VRM」形式で作成すれば共通して利用できる。