新生した“黒い”ロボコップ

重症をおった警官が“半分人間、半分ロボット”の警官になって活躍するアクション大作『ロボコップ』の最新映像が公開された。多くのファンが知っているロボコップは、シルバーのボディが特徴だが、本作に登場するロボコップは黒いスーツをまとっている。なぜ、新生ロボコップは黒いカラーリングになったのだろうか?

最新映像

本作は、1987年に公開された傑作映画をスタッフ・キャストを一新して新生させる作品で、2028年のアメリカ・デトロイトを舞台に、勤務中に重症をおった警官アレックス・マーフィーが、巨大企業オムニコープ社のテクノロジーによって“ロボコップ”として生まれ変わり、凶悪な犯罪と予想外の問題に立ち向かう姿を描く。

1987年に登場したロボコップのデザインは日本人にとって、どこか懐かしく、同時に斬新なデザインとして高い評価を集めた。また、マシン音を響かせながらカクカクと動いて確実に敵を仕留めていく姿は印象的で、後に本作のパロディやモノマネをする人々は必ず彼の動きを誇張して取り入れた。

2014年に新生する『ロボコップ』は、これまでのシリーズを尊重しながら、新たな要素や設定を加えて脚本を作り、デザイン作業が行われた。新作には“シルバー”と“ブラック”のロボコップが登場するそうで、美術監督のマーティン・ウィストは「ひとつ目のスーツはオリジナル版の映画とデザインに対する賞賛の意を表した。“ブラック”のスーツよりも多少無骨で角ばっていて性能も落ちる。ロボコップの進化を見せるために意図的にそうしたんだ」と語る。

確かに、このほど公開された映像に登場する黒いロボコップは、これまでのロボコップとは比較にならないほど滑らかに素早く動き、これまで以上の精度で標的を仕留めている。新生『ロボコップ』は、物語、設定、デザイン、アクションなど様々な要素を“再現”するのではなく“進化”させることを試みた映画になりそうだ。

『ロボコップ』
3月14日(金)より、丸の内ピカデリーおよび新宿ピカデリー他全国公開