dynabook Tシリーズ新製品の「モデナレッド」

東芝クライアントソリューションは4月18日、15.6型ノートPC「dynabook T」シリーズの新製品3モデルを発表した。幅広い年齢層により使いやすい製品とするため、文字が見やすい新開発のキーボードを採用。上位モデルでは赤外線カメラを利用した顔認証機能を搭載し、セキュリティと利便性を高めた。上位モデルの「dynabook T75」および同「T55」は5月中旬に、エントリモデルの「T45」は4月25日に販売を開始する。

キートップに印字される文字のうち、アルファベットと数字を中心に大きく配置し、大多数を占めるローマ字入力ユーザーの使いやすさを高めた。印字の書体を従来より若干太いものに変更したほか、コントラストの高い文字色を採用し、デザインを損なわない範囲で最大限の視認性を確保したという。新製品のカラーバリエーションは「サテンゴールド」「リュクスホワイト」「モデナレッド」「プレシャスブラック」の4色(T55のみレッドを除く3色)で、このうちゴールドとホワイトには白基調のキーボード、レッドとブラックには黒基調のキーボードが搭載される。

天板等には、ストライプなどのグラフィックパターンを印字したフィルムを挟み込んだ素材を採用。樹脂の内部にグラフィックパターンが封入される構造となっているため、使用中に表面が擦れても模様が削り取られることがなく、長期間にわたって使用しても美しさを保てるとしている。

T75とT55は、同社では従来モバイルノートのみで搭載していた顔認証機能を備えており、ディスプレイを開きユーザーが本体に向き合うだけでWindowsへのログオンが可能となった。内蔵の赤外線カメラモジュールと、Windows 10のセキュリティ機能「Windows Hello」の組み合わせで実現した。赤外線により顔の凹凸を認識するため、写真などで認証を突破されるおそれがなく、指紋認証に比べても精度が高いという。

T75はクアッドコアのCore i7-8550U、8GBメモリ、ブルーレイディスクドライブを搭載する高性能モデルで、店頭価格は20万円前後(税別)の見込み。T55はCore i3-8130U、4GBメモリ、ブルーレイディスクドライブを搭載し、16万円台半ば(同)。T45はCeleron 3865U、4GBメモリ、DVDスーパーマルチドライブを搭載し、顔認証機能を非搭載としたエントリモデルで、13万円台半ば(同)。また、メーカー保証期間はT75とT55が2年、T45が1年となっている。

キーボードの改良で、PCユーザーのコアニーズをくみ取る

電子機器・IT製品のメーカーで構成する電子情報技術産業協会(JEITA)の2017年度調査によると、50代・60代の消費者のうち95%が何らかの形でPCを利用しており、利用頻度は週に平均6.1日と、ほぼ毎日PCを利用する層の比率が大きいことがわかった。スマートフォンを併用するユーザーも多いが、スマートフォンに対する不満では「文字の入力がしにくい」点が上位(50・60代でPCとスマホを併用するユーザーの約30%)に挙がったという。また、大学生のPCの使用用途では、レポート、プレゼン資料の作成や、就職活動などが上位となっていた。

東芝クライアントソリューションで国内マーケティング本部長を務める小杉稔執行役員は「コンシューマ向けPC市場では、残念ながら前年割れが続いており、一般的にはスマホの普及が背景にあるといわれる。しかし当社では、PCをより使っていただけるターゲットユーザーが鮮明になったととらえている」と述べ、前述の調査結果と合わせて、PCを必要とするユーザーの間では、キーボードの使いやすさが、とくに重要になると説明した。

従来から取り組んできた画質・音質や処理能力の向上に加えて、今回の製品ではキーボード操作の快適性や、セキュリティを高めることにより、スマートフォンだけでなくPCを求めるユーザーのニーズを確実にくみ取っていく戦略を強調した。

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