左から、湖月わたる、姿月あさと、貴城けい  撮影:源賀津己 左から、湖月わたる、姿月あさと、貴城けい  撮影:源賀津己

今年、100周年を迎えた宝塚歌劇。きら星のごとき卒業生達が集ってこれを祝う記念公演『Celebration 100!宝塚~この愛よ永遠に~』が行われる。構成・演出に三木章雄、音楽監督に吉田優子。1幕は全日程出演メンバー、2幕は期間限定キャスト&スペシャルゲストで構成されるこの公演。全日程出演の姿月あさと、湖月わたる、貴城けいに、公演への意気込みを語ってもらった。

『Celebration 100!宝塚~この愛よ永遠に~』チケット情報

「宝塚歌劇団の卒業生が大集合するこの公演は、自分の現役中にはご一緒しなかった大先輩や、組が違うため同じ舞台には立てなかった下級生の方とも、ひとつの舞台を作る、貴重な機会です」と語るのは、宝塚史上最も新しい組・宙組(1998年創設)の初代男役トップスターを務めた姿月。その姿月を宙組で支え、のちに星組トップスターとなった湖月は「駅伝みたいですよね。大上級生の方々から受け継がれた襷を、それぞれに走って渡していく。自分もその一員だということを幸福に思います」、姿月の2代後に宙組トップスターに就任した貴城も「今回初めて同じ舞台に立たせていただく方も多い。歴史ある劇団に在籍していたことが自分の中で誇りですし、今も伝統が続いていることに敬意を表したいです」とそれぞれにうなずく。

具体的なショーの内容はまだ発表されていないが、懐かしい名曲名場面で綴られ、宝塚を代表する公演『ベルサイユのばら』『エリザベート』『風と共に去りぬ』のコーナーも設けられるという。「ここにいる私達全員、この3作に出演しているけれど、これまでに凄い方々が演じていらっしゃるから、今回は自分も観る側に回りたい(笑)」と姿月。「私が出た『風と共に去りぬ』にはフィナーレナンバーがついていなかったので、次は踊ってみたい」と湖月が目を輝かせ、貴城が「じゃあわたるさんに負担がかからないように体を鍛えておく!」と応える様子を、姿月が温かく見守るひとコマも。ファンはもちろん、出演者にとっても心躍る公演となりそうだ。

「3年前から“TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY”と銘打った公演をしてきて、いよいよ、100周年。皆様とお祝いできる素敵な空間にしたいです」(湖月)。

「100周年を祝う公演なんて、こんな凄い機会はもうないと思うほど。私自身も色々なものを吸収したいと考えています」(貴城)。

「観客の皆さんも、ファンの方にも様々なファン層があるでしょうし、宝塚を初めて観る方もいらっしゃるかもしれない。色々と大変なことが多い現代だからこそ、夢の世界をお届けしたいですね」(姿月)。

公演は5月18日(日)から6月8日(日)まで東京・青山劇場、6月24日(火)から30日(月)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットぴあでは2月6日(木)午前11時よりWEB先着先行プリセールを受付。チケットぴあではオリジナルチケットの販売もあり。

取材・文:高橋彩子