拙宅に常備している調味料を紹介します。
大粒の青森産ニンニクをオリーブオイルで炊いたもので
「ビバ・ガーリック」といいます。

 

   













作っているのは、広島のお母さんたち。
一度、生産現場を見せてもらったことがあります。
ミキサーで刻んだニンニクとオリーブオイルを大きな鍋に入れる。
これをコンロにかけ、火加減を微調整しながら、2時間ひたすらかき混ぜます。
汗をかきながら作っていました。

   

 













お母さんたちの労作があると、なにかと重宝します。
和洋中華オールマイティ。
ビバ・ガーリックをバケットにのせ、オーブントースターで軽く焼く。
料理とはいえないような単純な一品ですが、香りが抜群。
食欲をそそられます。
これがあれば、ワイン好きな友人もきっと喜んでくれるはず。
白ワインがおいしく飲めます。

   

 













アーリオ・オーリオという言葉を聞いたことがあると思います。
アーリオは「ニンニク」。オーリオは「オリーブオイル」です。
オリーブオイルを引いたフライパンで半分に切ったニンニクを弱火で炒め、
ニンニクの香りを引き出す。
これがイタリア料理に欠かせないアーリオ・オーリオです。
イタリアではニンニクを取り除くのが一般的。
細かく刻んだニンニクはそのまま残すこともあります。
いずれにせよ、ニンニクの香りが立つまで弱火で炒めるのはめんどうかも。
ビバ・ガーリックがあれば、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノもお手のもの。
フライパンにビバ・ガーリックと唐辛子を入れ、弱火にかける。
温まったら、アルデンテに茹でたパスタと和えるだけ。
シンプル・イズ・ベスト。
パスタの代表選手にチャレンジしてください。
ふたり分であれば、パスタはフライパンで茹でるとガス代と水代を節約できます。
トマトソース作りにも使ってください。

家飲み派にオススメなつまみがあります。
塩味の焼き鳥を用意します。
これをオーブントースターで軽く温め、ビバ・ガーリックをかける。
ハイボールとの相性もばっちり。
もちろん、白ワインでもいいし、好きな酒を用意してください。
焼き鳥を多めに買ってくると、晩酌の〆も愉しめます。
温めた焼き鳥を串からバラし、丼ご飯にのせる。
その上にビバ・ガーリックをかけるだけ。
これは強烈に旨いです。

   

 













こんがり焼いた油揚げに万能ねぎをそえ、醤油とビバ・ガーリックをかける。
日本酒はもちろん、ビールにもあいます。
まだ試していませんが、油揚げの代わりに冷奴でもいいかも。
アサリの酒蒸しにしてもおいしいと思います。

   

 












ニンニクといえば中華料理。
料理が得意な人には麻婆豆腐をおすすめします。
苦手な人も、ガーリックライスに挑戦してみませんか。

   

 













卵や長ねぎを入れて、ガーリックチャーハンにすればボリュームも出ます。
インスタントラーメンにビバ・ガーリックを入れて食べる人もいます。
焼きそばに入れるとおいしいという人もいました。
野菜炒めにも使えます。

その他、カレーに入れてもいいし、ドレッシングにも使ってください。
守備範囲が広いこの調味料があれば、レパートリーがふえるはず。

130g入りで966円

【お問い合わせ先】
大輪
TEL:082-250-3311
FAX 082-250-3312 

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。