荒牧監督が語る『キャプテンハーロック』への思い

2014.2.5 17:41配信
荒牧伸志監督

松本零士氏の人気漫画をフルCGアニメーションで映画化し70か国での配給が決まるなど、世界的な注目を集めた『キャプテンハーロック」のブルーレイ&DVDがまもなくリリース。メガホンを執った荒牧伸志監督が改めて本作に込めた思いを語った。

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松本氏が生み出した数々のキャラクターたちの中でも群を抜いて人気を集める宇宙海賊ハーロックとアルカディア号の仲間たちの戦いを壮大なスケールで描き出した本作。

荒牧監督は、中学2年生で松本氏の「戦場まんがシリーズ」を初めて目にし「この世界に目覚め、引きずり込まれた」というだけあって、特別な思いを持って臨んだようだ。「特に今回、現代におけるハーロックのありようを探ろうと脚本段階で福井(晴敏/作家)さんと相談しました。現代の僕らが抱える問題意識やテーマ性をハーロックと共有し、反映させた」と語る。

監督としてはもちろん、数々のアニメでメカ描写を担当し、メカニックデザインの第一人者として高い評価を集める荒牧氏が、同じくメカ描写が魅力の松本作品の世界観をどう映像にするのか? ファンの期待と注目が集まった。「それこそ中学、高校の頃から『宇宙戦艦ヤマト』とか松本先生のメカを描き続けてきて、おこがましいですが僕にとっては原点ですからね。単に懐かしさだけでなく、いまの観客に先生が30年前の作品で与えたようなインパクトを与えたいという思いで、先生の画の当時の新しさを現代にリブートさせるつもりで描きました」。

ヴェネチア国際映画祭において熱狂の中で上映されたほか、次々と海外配給が決定。世界の熱い反応を肌で感じ「改めて松本先生、そしてハーロックという存在の大きさを感じた」と語るが荒牧監督自身、これまで世界を舞台に活躍してきて、本作のクオリティそのものに関しても、世界を驚かせるに値する完成度にあるとの自負を持っている。「物語に関しては元々、世界での公開を意識せず、むしろ日本に特化して作りましたが、日本人を意識することで、それが結局、世界で理解してもらえるだろうという思いはありました。映像については、ハリウッドのアニメでも観たことのないものを作りたかった。それこそ宮崎駿さんの作品から『進撃の巨人』まで、日本でもいろんなアニメがあるけど、こんなアニメを作ってるヤツは世界のどこにもいない(笑)! 今回、ブルーレイになってみると、スタッフが細部まで素晴らしい仕事をしてくれているのが分かります。例えばハーロックの表情。一見、陰になっていますがしっかりと芝居をしています。ガチで観ていただいて恥ずかしくない作品ができたと思ってます」。

『キャプテンハーロック』
2月21日(金)ブルーレイ&DVD発売、レンタル開始

取材・文・写真:黒豆直樹

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