『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(C)2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

『ファミリー・ツリー』『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督の最新作『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』が28日(金)から公開される。本作は超人気スターが出演しているわけでも、衝撃的な題材を扱っているわけでもないが、心あたたまる物語と俳優たちの演技が高い評価を集めており、本年度のアカデミー賞で主要6部門の候補に挙がっている。

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本作は「100万ドルをお支払い致します」と書かれたインチキな手紙を信じ、ネブラスカまで賞金をとりに行くと言ってきかない頑固者の父ウディと、しょうがなく父を車に乗せた息子デイビッドの旅を通じて、家族の深いつながりを描き出す感動作だ。

ペイン監督は映画賞レースの常連ともいうべき人物で、確かな人物描写とユーモアあふれる物語運びが高い評価を集めている。本作は主演のブルース・ダーンがカンヌ映画祭で男優賞を受賞するなど早くから好評・絶賛が寄せられており、Los Angeles Timesは「今後の人生において幾度も繰り返し観るであろう映画の1本」、the guardianは「ブルース・ダーンは無表情で頑固だが温和で親切な一面もある老人ウディ役で、素晴らしい演技を見せる。ダーンの俳優としての資質を改めて思い出させてくれるに違いない」と掲載。本年度のゴールデン・グローブ賞では5部門にノミネートされた。

そして本年度のアカデミー賞では、作品賞だけでなく、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、撮影賞の6部門にノミネート。ナショナル・ボード・オブ・レビュー、ニューヨーク映画批評家オンライン賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞など多くの映画賞でも本作が候補に入っており、今年の映画賞レースを代表する作品のひとつと考えてよさそうだ。

『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
2月28日(金)、TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー