COOLPIX S9700

ニコンは、コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX S」シリーズから、位置情報機能や無線LANなどを搭載した光学30倍ズームの「COOLPIX S9700」と、耐衝撃・防水性能をもつファミリーモデル「COOLPIX S32」を、2月27日に発売する。

「COOLPIX S9700」は、焦点距離4.5~135mm(35mmフィルム換算で25~750mm相当)の光学30倍ズームNIKKORレンズと、有効画素数1605万画素の裏面照射型CMOSセンサを搭載。

AF(オートフォーカス)の最適化によって、約0.15秒でピントを合わせる高速AFを実現。オート撮影モードや多彩なシーンモードに加えて、「プログラムオート」「絞り優先オート」「シャッター優先オート」「マニュアル露出」の4種類の露出モードで、手軽に本格的な撮影を楽しめる。

世界地図を搭載し、背面の「地図ボタン」を押すだけで撮影場所の記録を写真とともに確認できる。電子コンパスも備えているので、方位も記録できる。従来のGPS(A-GPSつき)に加えて、新たにGLONASS(Global Navigation Satellite System)に対応。これまで測位しにくかったビルの谷間などでも、短時間でより精度の高い撮影場所の位置情報(経度・緯度)を記録できる。

さらに、地名情報やランドマーク名称など、約220万件を登録した地名情報POI(Point of Interest)表示や、本体の電源がオフでも移動ルートを記録できるログ機能を搭載する。

IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN機能を搭載。撮影した画像をスマートデバイスへワイヤレス転送できる。専用アプリ「Wireless Mobile Utility」で、スマートフォンやタブレット端末の画面で液晶モニタの表示画像を確認して、リモート撮影できる。

手ブレ補正は、水平/縦回転のブレに対応するレンズシフト方式と、左右/上下/回転軸のブレに対応する電子式を併用して補正範囲を広げ、さまざまな揺れに対応する「5軸ハイブリッド手ブレ補正(VR)」を採用。撮影時のモニタ像の手ブレを効果的に軽減することで、フレーミングが快適にできる。

このほか、撮影、加工、保存の3ステップで、プレビュー画面で仕上がりを確認しながら撮影画像を編集できる「クイックエフェクト」や、高速・高精度の「ターゲットファインドAF」「プリAF」など、多彩な機能を備える。

対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、内蔵メモリは約329MB。サイズは幅109.6×高さ63.5×奥行き34.5mmで、重さは約232g。カラーは、プレシャスブラック、エレガントホワイト、ヴェルヴェットレッドの3色。価格はオープンで、実勢価格は4万3000円前後の見込み。

「COOLPIX S32」は、焦点距離4.1~12.3mm(35mmフィルム換算で30~90mm相当)の光学3倍ズームNIKKORレンズと、有効画素数1317万画素のCMOSセンサを搭載。

従来モデル「COOLPIX S31」の耐衝撃性能を約1.2mから約1.5mに、防水性能を水深約5mから約10mに向上した。約マイナス10°Cまでの耐寒性能や、防塵性能を備え、プールや砂場など、さまざまなレジャーで活躍する。

水中撮影時に、水中や水辺で使用する際の注意点などを解説する防水に関するメッセージの表示機能を備える。誤って画像を削除してしまうことを防ぐ削除ロック機能を搭載する。

メニュー画面表示は、子どもにもわかりやすいひらがな表示にできる。直感的に機能がわかるアイコン表示や、大きな操作ボタンによって、簡単に操作できる。

このほか、撮影前の演出効果の設定や、撮影後の画像加工、写真に「大変よくできました」などのマークをつける「採点機能」、画像に音声メッセージをつけてコミュニケーションする「音声メッセージ交換機能」など、家族で楽しめるさまざまな機能を備える。

対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、内蔵メモリは約25MB。サイズは幅107.6×高さ66.1×奥行き40.4mmで、重さは約175g。カラーは、ブルー、ホワイトの2色。価格はオープンで、実勢価格は1万6000円前後の見込み。