ママ達の不満を表現した川柳

「5時起きと 7時起きとの 格差婚」
「仕事より ハードな保活 泣けてくる」

オリックス 働くパパママ川柳

夫より2時間も早く起きて子どもの学校の準備や家事に追われるママの不満や不平等感が「格差」という言葉でうまく表現されています。

また、近年の保活のハードさが、仕事をしているよりも大変だというママ達の心の叫びとしてうまく表現されており、「泣けてくる」という言葉が保活の辛さを物語っていますね。

ママ達の日常の思いを表現した川柳

「公園は ライバルばかり 保活中」
「ワンオペと ググってなぁんだ うちのこと」

オリックス 働くパパママ川柳

公園で出会う子どもやママ達と、仲良くしたい気持ちはあるが、保活においてはライバルだという複雑な心境をうまく表現しています。

また、自分には関係のないことだと思っていた「ワンオペ」が、実は今の自分の状況そのものであり、この状況が社会問題となっていると知った時の衝撃が伝わってきますね。

大賞は!?ワンオペ育児も逆手にとったこの作品!

ここまで数々の受賞作品を紹介してきましたが、これだけでもママ達の心はガッチリとつかめているはずです。では、これらの作品を超え、大賞に選ばれた作品とはどんな作品でしょうか。

今回はやはり社会問題化している「ワンオペ育児」を題材にした作品が選ばれましたが、ネガティブなイメージしかないワンオペ育児をポジティブに表現されているところに注目が集まりました。いったいどのように表現されているのでしょうか。

働くパパママ川柳 大賞

「ワンオペも 逆手に取れば ひとりじめ」

オリックス 働くパパママ川柳

何もかも全てひとりでやっているだけあって、子どもの愛情もひとりじめできるというもの。「なるほどな~そう考えれば少しは前向きになれるかな~」と、少し元気をもらったママもいるのではないでしょうか。

ワンオペ育児は決して良いことではなく、ママを救うため社会としても何とかしなければならない問題ですが、すぐに解決できる問題でもないことから、一瞬でもママ達に元気と勇気を与えてくれる川柳が大賞に選ばれたのも分かる気がしますね。

今回は「働くパパママ川柳」の中から、ママ達が共感できるような川柳を一部ご紹介しましたが、川柳からも現代のママ達の多忙さや苦悩が伺えます。

状況はすぐには変わりませんが、頑張っているのは自分だけではない、世のママ達みんなが頑張っていることを改めて知るきっかけになった今回の川柳に、多くのママが元気づけられたに違いありません。

今後もママ達の多忙は続くでしょうが、1人でも多くのママがこれからも元気で前向きに家事や育児、仕事に臨めるよう、心からお祈りいたしております。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。