ピエタリ・インキネン (c)三好英輔 ピエタリ・インキネン (c)三好英輔

九州各地に「生の演奏の感動」を届けるべく、1975年の第1回以来、今年で39年連続で開催されている日本フィルハーモニー交響楽団の九州公演が、今年も2月8日(土)よりスタートする。

「日本フィル 第39回九州公演」の公演情報

これまでの来場者数は60万人以上を数え、オーケストラ公演以外にも病院や幼稚園、小中学校へ訪問し、室内楽演奏会などを多数開催してきた日本フィルの九州公演。「市民とオーケストラが音楽文化を作る共同プロジェクト」をコンセプトに、実行委員会にボランティアスタッフが参加するなど、地域に密着した活動が高い評価を得ている。

第39回目のツアーを率いるのは、同団の首席客演指揮者でフィンランド出身の俊英、ピエタリ・インキネン。九州公演は初登場だ。本人たっての希望でチャイコフスキーとシベリウスの作品が披露される。特にシベリウスは、昨年3月から4月にかけて日本フィルとともに行った交響曲全7曲チクルスで「シベリウスの真価に迫る演奏」と賞賛を集めたばかり。なお、同チクルスから4月19日のサントリーホール公演のライブ音源を収録した「シベリウス:交響曲第2番」(ナクソス・ジャパン)が、九州公演の会場で特別先行発売。当日はインキネンのサイン会も予定されいる。

ちなみにスマートなルックスにも関わらず、意外にも「とんこつラーメンが大好物」で、リハーサルの休憩時間には近くのラーメン屋さんに駆けつけるほどのラーメン好きというインキネン。九州公演を目前にラーメンガイドでの予習も熱心とのこと。とんこつパワーの注入で、本公演でも熱く濃厚な演奏を披露してくれるはずだ。

日本フィル 第39回九州公演は、2月8日(土)から19日(水)まで全10公演を開催。ソリストには、30年以上にわたり第一線で活躍を続ける日本を代表するピアニスト・清水和音と、2009年のハノーファー国際コンクール覇者の若きヴァイオリニスト・三浦文彰が参加する。

また、日本フィルとインキネンは九州公演から凱旋後、2月23日(日)の杉並公会堂シリーズ第6回に登場。九州公演と同じく、シベリウスとチャイコフスキー作品を披露する。

◆日本フィル 第39回九州公演
2月8日(土) 福岡/アクロス福岡 福岡シンフォニーホール
2月9日(日) 鹿児島/宝山ホール
2月10日(月) 唐津/唐津市民会館 大ホール
2月11日(火・祝) 大牟田/大牟田文化会館大ホール
2月13日(木) 佐賀/佐賀市文化会館 大ホール
2月14日(金) 熊本/熊本県立劇場 コンサートホール
2月15日(土) 北九州/アルモニーサンク北九州ソレイユホール
2月16日(日) 長崎/長崎ブリックホール 大ホール
2月18日(火) 大分/iichikoグランシアタ
2月19日(水) 宮崎/メディキット県民文化センター アイザックスターンホール