ゲーミングPCが売れている「パソコン工房 大阪日本橋店」

「ゲーミングPCの販売が好調で、ここ3か月のPC全体の売上高は前年比150%で推移している」。PC専門店「パソコン工房」などを展開するユニットコムが運営する「パソコン工房 大阪日本橋店」の伊藤毅店長は、今年に入ってからPCの売れ行きが好調だと語る。「ゲーミングPCだけでみると、前年比180%」というように、販売をけん引しているのは30万円台の高額モデルがざらにあるゲーミングPCだ。

今年2月1日、プロのライセンスをもつゲーマーがスポーツ競技として戦うeスポーツで、それまで個別に活動していた主要3団体が「日本eスポーツ連合」としてひとつにまとまった影響も大きく、ゲーミングPC初心者の来店が増えている。「従来の組み立てPCユーザーというより、(対戦型PCゲームタイトルで人気の)PUBGをプレイしたいけど、どのPCを選べばいいのかわからずに来店する若いお客様が多い。わざわざ九州から来られる方もいた」(伊藤店長)。

ユニットコムも、「LEVEL∞(レベル インフィニティ)」ブランドのゲーミング用iiyama PCを販売するとともに、2014年10月に設立したプロのeスポーツチーム「7th heaven」とスポンサー契約を結んでeスポーツを支援する。

全国の主要家電量販店・ネットショップの実売データを集計した「BCNランキング」でも、グラフィックボートやメモリ、SSDなどのPCパーツの動きから、ゲーミングPCの好調ぶりがうかがえる。例えば、グラフィックボードの販売台数伸び率をみると、仮想通貨ブームでマイニング需要が拡大した17年6月では、前年同月比で152.1%を記録。その後9か月も連続して前年を大きく上回っている。

3月に入り、やや落ち着きをみせてはいるものの、CPUとマザーボードの販売台数は昨年11月から3月まで5か月連続で前年を上回り、SSDにいたっては今年1月が前年比114.5%、2月が125.7%、3月が152.7%と急増中だ。

「パソコン工房 大阪日本橋店」では、3月の周年祭に合わせて本部にかけより、メモリを8GBから16GBに増やすなどの店単独仕様にカスタマイズしたゲーミングPCを目玉商品として用意。ユーザーが持ち帰ったら、すぐにゲームができるようにあらかじめ設定してある。この商品が当たり、周年祭の初日は前年比200%の売り上げで、伊藤店長の予想をはるかに超えたという。

ゲームをはじめたばかりの顧客には、液晶ディスプレイとセットで20万円を超えないラインのモデルが、さらに本気でゲームをする顧客には、25万円から30万円のモデルの売れ行きが好調だった。

こうしたゲーミングPCの動きをとらえて、大手家電量販店のビックカメラや同じグループのコジマ、ソフマップでも、ゲーミングPCの売り場を拡張させている。例えば、池袋のビックカメラ 池袋本店パソコン館では、eスポーツが実際に体験できる特設ブースを用意している。

また、ソフマップは4月30日に、ソフマップAKIBA2号店パソコン総合館の2階に、日本初となる店舗併設型のeスポーツスタジオ「eSports Studio AKIBA」をオープンするなど、eスポーツをきっかけにしたゲーミングPCが白熱している。(BCN・細田 立圭志)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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