キャラメルボックス『ヒトミ』 キャラメルボックス『ヒトミ』

人気劇団キャラメルボックスが贈る『ヒトミ』〈2014 バレンタインスペシャル〉が2月13日(木)、東京・EX THEATER ROPPONGIにて開幕する。交通事故で首から下が麻痺してしまったピアノ教師が、機械の力を借りてふたたび立ち上がるまでを描いた、再生と希望の物語。1995年の初演、2004年の再演ともに大評判となった名作の待望の登場だ。初日を目前に控え、作・演出の成井豊、ヒロイン・ヒトミを演じる実川貴美子がコメントを寄せた。

キャラメルボックス『ヒトミ』チケット情報

成井は「不景気と就職氷河期が続き、今は若い人たちが生きる希望を持ちにくい時代だと思います。そんな時代だからこそ、生きることのすばらしさを描いた『ヒトミ』を再演しようと思ったのです。若い人たちが「頑張るぞ!」と思えるような、熱い芝居にしたいです」と意気込み。さらに、見どころは「ずばり、タイトルロールの「ヒトミ」役を演じる、実川貴美子の渾身の演技です。頸髄損傷で首から下が麻痺した女性が、医療機械を装着して、再び歩けるようになる。その姿を、2時間でずっぱりで、物凄い迫力で演じています」と語る。

一方でその大役を務める実川は、作品の魅力を「10年ぶりの再演となるキャラメルボックスの代表作品のひとつです。交通事故でピアノが弾けなくなってしまった女性が周りのかけがえのない人々と共にもう一度、希望を取り戻していく。とてもストレートなラブストーリーです。例えば、何か辛い気持ちを抱えている人、またそんな人を支えてあげたいと頑張っている人、恋をしてる人、子供がいる人、大切な親友がいる人、きっと色んな方に色んな角度から楽しんで頂ける作品だと思います」と話し、「お芝居を観たことがない方でもきっとお楽しみ頂ける作品だと思います。客席の皆さんに「明日、ちょっと前向きになれそうだな」とか「なんだか、頑張れそうだな」なんて思って頂ける、ポンと皆さんの背中を押すような、そんな作品にしていきます。沢山の人にとって大切な作品になるよう、心を込めてお届けいたします」とアピールした。

同劇場での公演は2月13日(木)・14日(金)の2日間のみ。13日(木)14時公演には小説家・角田光代、19時公演は俳優・川原和久をゲストに迎えたトークショー、14日(金)14時公演は石田ショーキチによるアコースティックライブと、全公演にアフターイベントが付くスペシャル公演となっているのでお見逃しなく。

キャラメルボックスはその後〈2014アコースティックシアター・ダブルフィーチャー〉として『ヒトミ』『あなたがここにいればよかったのに』を回替わりで上演するツアーを、2月21日(金)から25日(火)に大阪・サンケイホールブリーゼ、3月1日(土)・2日(日)に愛知・名鉄ホール、3月6日(木)から23日(日)に東京・サンシャイン劇場にて上演する。チケットはいずれも発売中。