挨拶編

日常の挨拶

送迎時、保育園の先生に挨拶しない我が子に「挨拶をきちんとしなさい」と叱る。

が、家庭内では朝起きても親から「おはよう」と声をかけず、子どもも黙って起きるだけ。夫婦間でも「おはよう・ありがとう・行ってきます・行ってらっしゃい・ただいま」などの挨拶が習慣化されておらず、良い手本を見せていない。

食事の前後の挨拶

食事の前に「いただきます」、終わったら「ごちそうさま」と保育園でも家でも言うようにしつけている。

けれども、パパは黙ってご飯を食べ始め、食べ終わっても無言で席を立つ。悪い手本を見せている。

その他

「自動車には気を付けて、交通安全!」と常日頃子どもに言い聞かせている。

でも、青信号が点滅していても、子どもを自転車の後ろに乗せて横断歩道を渡ってしまう。

これらは、残念ながら言っていることとやっていることが一致していませんよね。

家族間で一致していない基準

一貫性のないしつけの中に、“家族間で叱る基準が人によって違う”ということも挙げられます。

例えば、

  • ご飯を残すと叱るママ。「好きな物だけ食べていればいい」と許すパパ
  • 身体のことを考えて甘いお菓子を制限するママ。こっそり子どもにチョコレートや飴玉を食べさせているお祖母ちゃん
  • ゲームを禁止するママ。子どもの前で食事中も携帯ゲームに没頭しているパパ
  • 幼稚園に行くのをぐずる子どもに登園拒否を許さないママ。「嫌ならば休めばいい」と言うお祖母ちゃん

“しつけは人に従うものではなく、それをやっていいかどうかの価値基準により行動させるもの”なのです。

人によって対応が異なると、次第に“相手により態度を変える子”に育ってしまいます。

まとめ

しつけは“いつでも、どこでも、誰からも同じ基準で”が原則です。子どもがいつまでも出来るようにはならないのは、ひょっとして知らず知らずにやっている大人の対応に原因があるのかもしれませんね。