「au WALLET」のロゴ

KDDIと沖縄セルラーは、2月13日、マルチデバイス・マルチネットワーク・マルチユースの「3M戦略」の第三弾として「au WALLET(ウォレット) 構想」を開始すると発表した。「au ID」と連携した新サービス「au WALLET」を、5月をめどに開始する。

「au WALLET」は、ネットとリアルを融合した新しい形の認証・決済サービス。auの各種ネットワークサービスを利用するための認証キーとして提供してきた「au ID」に、リアル店舗でも利用できる決済機能を追加。「au ID」と連携してポイントもたまる新しいプリペイド型の電子マネーカードを発行し、デジタルコンテンツの購入、ネットショッピングの決済からリアル店舗での買い物まで、幅広く利用できるようにする。

電子マネーサービスは、日本国内最大級のサーバー管理型電子マネー「WebMoney」とクレディセゾンの協業によって実現したMasterCardプリペイド決済システムを活用した。リアル店舗では、世界約3600万のMasterCard加盟店でキャッシュレスで利用できる。

「au WALLET」サービスに合わせて、新たなポイントプログラム「au WALLET ポイントプログラム」を提供する。au ID単位で、「au WALLET」の利用金額や、携帯電話の毎月の通信料金などに応じてポイントがたまり、たまったポイントは、ネットショッピングや端末の購入代金として利用できる。また、カードにチャージすることで、店舗での買い物にも利用できる。

電子マネーのチャージや、ポイント、電子マネーの残高確認などができるスマートフォン向け連携アプリを提供。カードでおトクに買い物できる店を確認できる機能に加え、ユーザーに最適なお店情報を配信する機能も提供する。「au WALLET」の利用可能店舗、ポイント仕様など、具体的なサービスの詳細は、改めて発表する予定。

「au WALLET 構想」は、ネットとリアルを融合し、新たな成長ステージを目指すもの。この構想の実現のため、既存の顧客基盤を活用した新たなO2O事業を立ち上げ、第一ステップとして、2016年度に流通規模1兆円のマーケット創出を目指す。

2012年、3M戦略 第一弾「スマートパスポート構想」を掲げ、他社に先駆けて、アプリ取り放題などの定額制サービス「auスマートパス」を開始した。翌2013年に開始した3M戦略の第二弾「スマートリレーションズ構想」では、「auスマートパス」を拡充し、リアル店舗のクーポンやタイムラインを提供。今回の「au WALLET 構想」によって、スマートフォンを中心としたマルチデバイス環境で、ネットとリアルのさまざまなサービスをシームレスに利用できる便利な日常を実現する。