「EX-100」のデモンストレーション

CP+2014のカシオ計算機のブースでは、二つの設定値を変えながら9枚を連写する「2軸ブラケティング機能」を搭載するコンパクトデジタルカメラ「ハイスピードエクシリム」の最新モデル「EX-100」と「EX-10」の体感コーナーを設けている。

「2軸ブラケティング」とは、「フォーカス×絞り」「ホワイトバランス×明るさ」「コントラスト×彩度」の2種類の値を自動で変えながら、9枚を「連写」する機能。一枚の画像の加工処理ではなく、カシオのお家芸であるなハイスピード技術によって連写をしながら、カメラの醍醐味ともいえる設定値の切替えによる写真の変化が手軽に楽しめる。「EX-100」は、焦点距離6.0~64.2mm(35mmフィルム換算で約28~300mm相当)の光学10.7倍ズームレンズの全域でF2.8という明るさを実現。さまざまなシーンでマルチに活躍する。

このユニークな機能に詰まったカシオのカメラづくりに対する思いを「EX-100」の魅力とともに、カシオ計算機・SP戦略部の鈴木俊之室長に語ってもらった。

スマートフォンのカメラ機能が大幅に向上したことで、コンパクトデジタルカメラの販売は苦境に立たされている。しかし、カシオはあくまでもコンパクト一本で勝負している。この理由を、鈴木室長は「写真撮影の楽しみ方にこだわれば、まだコンパクトデジタルカメラにしかできないことは多い」と、カシオのカメラ開発の根底にある思想と絡めて説明してくれた。

その言葉通り、カシオのブースにはコンパクトデジタルカメラだからこそできる新しい提案の製品や企画が盛りだくさん。ゴルフの上達をサポートする機能を搭載する「EX-FC400S」を使用したプロゴルファーのスイング指導や、ハイスピードでシャッターが切ることができる「ZR」シリーズでボクササイズなど動きの速い動作を撮影する企画など、写真の楽しみが広がる新しい体験を用意している。また、最終日には人気カメラマンのテラウチマサトさんのトークショーも開催する予定だ。