スーザン・パーク ディレクター

サンディスクは、2月13~16日、横浜市のパシフィコ横浜で開催したカメラの展示会「CP+2014」で、世界最速の書込み速度250MB/秒を実現したUHS-II規格のカード、「サンディスク エクストリーム プロ SDHC/SDXC UHS-IIカード」を披露した。発売は4月。容量は16GBと32GB、64GBの3種類で、価格はオープン。

また、SDアソシエーションのブースでは、リテール製品マーケティングのスーザン・パーク ディレクターが市場動向や新製品についてプレゼンテーションを実施した。

パークディレクターは「デジタルカメラは年々高画素化が進み、イメージセンサの大きいものがトレンドになっている。また動画撮影機能では、4K画質の撮影ができるモデルも増えている。こうしたカメラの速い進化に合わせて、よりレスポンスの速いメモリカードが必要になる。高速のメモリカードを開発して、カメラ業界の成長の一翼を担えればと思っている」と話し、新製品「サンディスク エクストリーム プロ SDHC/SDXC UHS-IIカード」の開発に至った経緯を説明した。

UHS-IIは、SDカードの裏側のピンに2列目を加え、UHS-Iの約3倍という最大バス速度312Mbpsを実現する規格。「サンディスク エクストリーム プロ SDHC /SDXC UHS-IIカード」は、対応するカメラと組み合わせた場合、読取り速度で最大280MB/秒(1867倍速)、書込み速度で最大度250MB/秒(1667倍速)という高速転送を実現した。なお、UHS-II対応のカメラは、2014年2月13日現在、富士フイルムのFUJIFILM X-T1だけだが、これから続々登場する見込みだ。

また、動画記録については新スピードクラス規格「UHSスピードクラス3(U3)」に対応。U3は、4K/2Kビデオ記録のために最低でも30MB/秒以上の書込み速度を持つ製品を認定するもので、「サンディスク エクストリーム プロ SDHC /SDXC UHS-IIカード」は30MB/秒(240Mbps)を保証し、4K映像の書込みや保存にも適している。

サンディスクのブースでは、書込み速度の速さを示すデモンストレーションを実施。UHS-II対応の富士フイルムのFUJIFILM X-T1を使い、連写時の書込み速度の比較を行った。まず5秒間の連写を行い、メモリカードへの書込みが終わるまでにどのくらいの時間がかかるのか測定した。測定時間にはシャッターを切っている5秒間も含まれる。

UHS-I対応のメモリカードの場合、5秒間の連写を始めてからアクセスランプが消えるまでに、20秒93かかった。これに対して「サンディスク エクストリーム プロ SDHC /SDXC UHS-IIカード」の場合、アクセスランプが消えるまでに14秒75しかかからなかった。

このほか、UHS-IIに対応するカードリーダー「サンディスク エクストリーム プロSD UHS-II リーダー/ライター」も展示していた。「サンディスク エクストリーム プロ SDHC /SDXC UHS-IIカード」と同じ4月に発売予定で、価格はオープン、実勢価格は3000円前後の見込みだ。

シングルスロット仕様のSDメモリカードリーダー/ライターで、対応メディアはSD/SDHC/SDXCメモリカード。UHS-Iとも互換性がある。屋外使用や持ち運びを考慮し、ケーブルレスで直接PCと接続できる。

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